武装錬金/蒼天の拳

武装錬金11話。早坂姉弟一代記。冒頭から「結婚式ゴッコ」なるものを子供にやらせるおかーさんって何かやばいなあ、と思ってたら犯罪者でした。設定があまりにもすっ飛ぶので大変だったが、まー何だ、これくらい素っ頓狂な仕掛けにでもしないとドラマチックにならんってことかな。


今時珍しいくらいの直情タテマエヒーローのカズキさんは、見ていてとても清々しい。そら斗貴子さんもほだされようというものだ。結構どす暗いバックストーリーの話だったけど、この主人公気質によってかなり明るくなってますな。最終的に姉弟も救済の道を歩むという展開は少年誌的な「制約」でもあろうけど、うん、これは良い味になってたと思う。…ま、あのまんま耽美に悲惨に討死するような展開も捨てがたいですがね。


今回も気持ち良い絵だったなあ。アクションやギャグの演技も然りながら、病室見舞いシーンでの細かい髪の毛の動きが見事だった。良い芝居だったと思います。


蒼天の拳10話。さァて北斗両雄あいまみえるの巻。前回いきなり出てきた霊王さんであるが、どうやら拳さんとも互角に戦えるような存在であるらしい。しかし三国志まで絡んできましたよ。またなんか言われるぞ。


それはともかく、どうもこの二人の戦いはイマイチ盛り上がりに欠けましたかね。ハタで見てたギーズさんは「これが北斗の闘いか!」とかおののいてるんだけど、視聴者にはそのハクリキが伝わったかどうか。動かないままでオプチカルエフェクト勝負になってたからねえ。


前作の有名ギャグである「そんなデカいババアが居るか」のセルフパロディに近い「そんなデカいボーイが居るか」のお二人には笑いましたけどね。閻王と霊王、ひょっとこして同レベルのバカなのでは? あと、茶風林の人はあのまま死んでたらもっと面白かったと思う。えの素的な安らか死。