豚を煮る時期

●豚を煮るのである。煮物や鍋が思うさまできる季節ってのは至福ですにゃー。パンが無いなら煮〆を食べればよろしいのに。ちうことで豚バラブロックを買ってきた。しかしこの時期は煮物経験値がリセットされてんだよなあ。ハテこんなんだったかいな、と手探り状態である。


とりあえず豚は表面を焼いて、ネギや生姜で煮る。調味料は砂糖と酒だけ。適当なところで圧力鍋を開け、煮汁は全部捨てる。改めて酒と醤油と砂糖と味醂で煮なおす。おっと、ゆで卵を忘れずに入れておこう。


煮上がったら肉を取り出してスライス、よし今回は茹でたもやしと一緒に煮豚丼にしよう。包丁の入りもエエ感じにやらこくて、自然にヤらしい笑みが漏れますな。丼飯の上に肉を並べ、煮詰めた煮汁を上にかけて…。


好事魔多し。手元が狂った。そのおいしい煮汁を最後の最後で床にぶちまけてしまう。ああ。ああ。畳をおいしくしてどないすんねん! ワシのバカ! 泣きながら床を拭くワタシ。さっきまであんなにウキウキしてたのが嘘みたい。トホホ。


…あ、料理の出来ですか? 柔らかさは良かったけど、ちょっと下茹でしすぎたかな、脂がもう心持ち乗ってても良かった。あと、味が、その、畳の方にいっちゃったので、その、まあ。未だに床のその辺はなんだかべとべとしてますよ。トホホ。リベンジ所望。