シリーズ・豚を煮る

●本日は労働日ではあるが通常より少しだけ労働拘束時間が短い予定。なので、前日夜から豚角煮を設えといて本日染みに染みた角煮を喰うという予定を立てる。…何だかんだで涼しくなってきたからな。過去に何度か豚を煮て、割と楽しく喰っていたのだけれど、市販の煮豚を喰ってちょっと試してみたいことがあったのだよ。うん。


何かってェと…つまりその、ワシの角煮はちょっと上品過ぎたように思ったのだ。味が薄い。いや薄味で素材の旨みを前面に出した料理も好きだけど、モノが煮豚だぜ? 肉と脂肪の塊だぜ? そこで手心を加えてどうするよ? ってことなのですわな。


レシピはほぼワシの定番どおり。表面を焼いた豚バラブロックをまず砂糖と酒だけで煮て、エエトコで茹で汁捨てて醤油と酒と味醂と砂糖と生姜で再煮込みする。今回の変更点は砂糖の量。パンで肉の表面を焼き付ける時の最後辺りからごんごん砂糖を加える。少々焦げても良い、ってェか焦げ目は香ばしさの元だ。下茹での時も本煮込みの時も、加える砂糖を意識的に多めに取る。当然煮抜きも忘れずに。さて…さて、こんなもんでどうか。一日置いといて、毎度の煮豚丼にして喰う。スライスした断面がホンマ、体に悪々ゥい感じで実に旨そうだが…。


結論。旨い。下世話で味濃くて文句ねえ。そーかー、市販やお店の角煮ってこんなに砂糖使ってんのかー。あるいは秘伝の調理法があって、砂糖をそこまで使わずとも深いコクを出せるのかも知れないが、まあ砂糖でいいやな。楽だし。砂糖恐るべし砂糖。また一歩何かに近付いたのでヨシとする。ヨシ。