冷房冷房、森の小人

●暑いですねえ。クーラー無しには暮らせませんねえ。ああ、これでまた地球温暖化を加速してしまっている。エントロピーを過度に増大してしまっている。熱力学第二法則の前に膝を屈している。…だって暑いんだもんよ! てことで、今月分の電気代を見て目ン玉飛び出す予定。そして悲しく思う予定。


中学時代に「科学技術部」というクラブに属していた。ワタシは基本的にダメ部員であってほとんど何にもしなかったのだが、先輩方や顧問の先生は軒並み意欲の有り余ってる方々で面白かった。自分の車のボンネット内にスピーカ仕込んどいて、通学途中の学生に「はいそこー、車道に出なーい」とか声を響かせる先生ってのはウチの顧問くらいだろう。…教諭会で問題になって強制的に取り外されたらしいけどね。


ある日部員の一人が、粗大ゴミ置き場で業務用の巨大クーラーを拾ってきた。よってたかって調べてみたところ、コンプレッサを直して冷却用のフロンを足したらちゃんと動いたのは大したものだ。ちうことで、わが部は当時全校唯一の「クーラーつきクラブ」になったのであった。


で、問題が一つ。そのクーラーは放熱部が一体化してるタイプであったことだ。あまりの重量に窓に設置できず、部室の真ん中においてあるそれは、故に冷気と同時に熱気をも噴出する。部員たちは電源を入れると冷気噴出口の方に集まってきて手をかざし、「ああ…涼しい、ああ…涼しい」とみんなで「クーラーに当たる」のであった。…ジジイかワシらは。