コメディNo.2

●後輩に「ケンコバは最近良くなってきた」と言われた。ほう何故そう思う、と訊くと「下ネタや下品ネタが少なくなってきたから」と答える。なるほどなあ、やっぱそう思われているのだなあ。ワシらはあの、エンドレスな頭の悪い男子中学生ノリが好きで好きで仕方がないのですがねえ。


そこらの趣味嗜好の違いも踏まえ、人の好みは様々であるということも判った上で「それでも、ケンコバの芸風は好かない」と仰るのは良く判る。アレが全方位にウケたら、そらその社会はちとおかしい。でもね、それでもね、自分の守備範囲に近づいたことを称して「良くなった」ってのは…まあ、その後輩の性格はある程度知ってたとは言え、やっぱかなりの自信家なんだなあ、と思ったことだ。


●芸人には多かれ少なかれニッチ芸な面はある。んでね、もう既に時代はガンダム漫談とかもある世の中だすよ。つことはだ、そろそろ「声優物真似芸人」とか出てきてはどうか。アニオタ趣味を背たろォてる人なら、何かかんかのアニメ物真似をしたことくらいはあるでしょう。そういうのを生業として専門にやる芸人。ただ漠然と「洋画の吹替え」じゃなくて「村野と野沢と樋浦のB・ウィリス吹替え比較」とか、ただ漠然とルパンじゃなくて「第3期ルパン後半のちょっと頼りない山田康雄」とか。


…あかんか? 判る客が少ないか? …そうか。上で言うたケンコバもそうだが、似たような「中学生男子的ジャンル」としてのプロレス芸はほぼ定着してるのに、アニメはまだ「ジャンル芸」としてはあかんのかなあ。プロレスネタも限定だが、すでにアレは「人前で出来る限定対象ギャグ」くらいには認知されてるよねえ。