ボーン・アイデンティティー

●をTVで見ました。うん、おもろいやん。地味に地味に状況を積み立てていくヤリクチが頭良さげに見えますな。見てるこっちもちょいと頭良くなったような気がする。


…ただ、途中で女の人と一緒に逃げるの逃げないのの流れが何かヘンだったなあ。女の生命のことを思うにせよ、またどうでもいいと思うにせよ、さっさと別れてやればいいのに、と思ったのさ(作劇上の必要ってのは判るよ。ただもうちょっとウソっぽくなくして欲しいなあと)。その後も一緒に逃げるか別れるかの判断を状況に応じて繰り返すんだけど、ことごとく後手過ぎで乗れんかったな。


でもまあ、それ以外は「2時間の娯楽」として充分に楽しィございました。しかし堀勝之祐は中間管理職悪役として申し分無いねえ。も少し陽性なら小川真司、陰性なら磯部勉…ってとこですかな? 


…と、これ書きながら映画感想検索してたら、タイトルにもある「アイデンティティ」の要素が原作に比べると弱いよ、とあった。そーやねー、ワタシこの映画しか知らんけど、確かに「自らが怪物ではないかという恐怖」は感じられんかったな。