鉄腕バーディー/夏目友人帳/コードギアス

●あ…狂乱家族13話、録れてねーや。まいーや。うん。


鉄腕バーディー DECODE・3話。バチルスとギーガ(の複合体)、その決着編。冒頭からテュートさんの苦労人で献身的なキャラになかなか惚れるなあと思ってたら、ああなんとこれは死亡フラグだったのか! …ちうか3話で退場させるにはもったいないほどの立ち位置。残ったバーディーさんとツトムさん、双方ともにガキっぽい甘さがあるのでこのオトナっぽいサポートはエエ感じだったのだがねえ。「この先大丈夫か?」てな不安感を出すには効果的ではあるぜね。


今回も作画は快調。プールでのバトルシーンは特に、不定形なバチルスさんの崩れぶりにやたら気合が入っててキモかっこよい。鞭のように伸ばした彼の手を、空中機動でなんとか逃れようとする微妙なバーディーさんの動きとか良かったな。それと機能停止直前のテュートさんの「目」の動かし方の演出。なんか取り返しつかねえ感じが見事でした。


…あと、幼児バーディーの幼児体型がエかった。下っ腹ぽっこり具合とかねえ。


夏目友人帳2話。おばあちゃんの尻拭いに奔走する夏目さんである。ははあ、ある程度日常としてもののけさんとお付き合いするような毎日なのか。偏在異形ジャンルは好きなのでちょっと楽しい、んだけど、冒頭のゴロツキオバケさんが1話の主役オバケさんと似たような造形なのが気になったりした。一つ目蓬髪和装。…そういう種族なのか?


物語は青野武声の土地神っぽい人の相方探しの巻。ゆっくりと衰退してゆく存在、あるいはその世界を、そこにあるものとして穏やかに描き出すヤリクチは好みではある。理由らしい理由もなく持たされた鏡が後々役に立つという、なんか007のひみつどうぐみたいなノリも民話っぽい雰囲気。…ただやっぱ、1話に引き続き、ワタシの好みとしてはちょいと説明台詞が多すぎるのな。クライマックスの回想シーンとか、あれ台詞無しの方が情感出て良かったんと違うやろか。親切っちゃ親切な作りなんだけどね。


地味ながら画はええな。冒頭の沢城いいんちょとのシーン、フッとこっち見る首の傾げ方とか男子かき分けて進んでくる動きとか、丁寧。あとお婆さん役の喜多道枝が割と貫禄。若い頃の声もやってくれんかなあと思ったらちゃんとやってくれて嬉しい。「そうですね(はあと)」。


コードギアス 反逆のルルーシュR2・15話。皇帝との対決はなんかエライことになっちゃうのでしたの巻。少々めんどっちくて生硬とも言える精神世界状況なんだけど、周囲のキャラエピソードで代弁したり、「そんな顔で死ぬな(=アチシはアナタにらぶらぶです)」という個人間の感情に集約したり、とこのスタッフらしい手管でなんとか平易に仕上げ…てるかな。うん。過去回想にてのすっぱだかとか、枷が取れたら元々の奴隷属性化しちゃうとか、CCさんという取っ掛かりの使い方が上手いわな。


そ、別人…まあ、正確には変貌前の状況に戻ったCCさんですが。人とは人格であり記憶の集積であるとするならば、CCさんはこの世から失われたと見るのも間違いではない。ある意味、彼女の願いは叶ったのだろう。…今後またぞろクール系キャラさんに戻ることがあるのならルルさん大喜びでしょうけどね。お二人で経験したあの時間に重きを置いた結果、なのだろうから。


…「お前は優しすぎる」ことに価値を見出すことができるかどうか。それはルルさんの欠点であり特長でもありますからね。ルルさんムリしてんもんね。


「ウソ」という言葉で話の周囲を低徊するような構成は面白かったけど、やっぱりちょっと詰め込みすぎっぽいかな。いろんなエピソードが次回へ引っ張りっ放しのままなのは、効果的というよりは、要素が多すぎていくつか忘れちゃいそうだ。とりあえず扇さん話は憶えとこう。ま、大丈夫でしょうけどね。