帰省より帰る

●遅めの盆休みで実家に帰る。両親はだいぶトシ行って、身体のあちこちにガタ来てるとは言うがまだ元気に見える。裏庭の家庭菜園を耕すのを手伝わされ、慣れんこともあり体がなまりくさってんのもありでひいひい言う。帰りに父に駅までクルマで送ってもらいつつ、最近の車はよくできてんなと言うので、昔どんなの乗ってたのか聞くと「ヒルマン、ミゼット、サニー、カローラ×2、コロナ…」と。私はコロナからの記憶しかない。しかしヒルマンですか…見たかったなあ。

コップクラフト/キャロル/アストラ

コップクラフト・9話。前半で先週分のオチを済ませ、仕切り直しで後半は別の話に充てる…という、この作品かなり好き勝手にシリーズ構成してやがんな。ともあれ前半、ねことティラナが入れ替わっちゃうという体でヒロインの放尿シーンを見せる、というなかなかマニアックな設定だったのだが、最後まで犯罪やら警察要素やら無しで終わったよ。うん、まあ、個人的にはちっとも困らない。んで後半は市長選立候補者がカメラの前で狙撃され、例の大塚芳忠ゼラーダさんが糸を引いてるっぽい上、そこに市民の排外主義ネタが関わってくるという至極シリアスな話、なんだけどティラナさんがずうっとスク水で動き回ってんのがなんかもうねえ。この舞台でスク水(日本要素)に関係してるのってケイだけなんだけど。そんな趣味してんのかこの変態刑事。

●キャロル&チューズデイ・19話。カイルさんのことは少々引きずりつつもとりあえずは目の前のフェス。ハデにやろうぜあれこれしようぜ、というフリってことは大人しくいく前振りなんだろうな、と思ったら割とそんな感じ…だけどあの拾ったバックバンドも大概で、あの大人数を前に結構な心臓ではあるよねえ。そしてアーティガンはやっぱりアーティガンですよ、という描写も楽しい。あとアンジーのストーカーは石田彰でした。…このタイプキャスティングも結構贅沢だなあ。渡辺監督ならアリ、ってとこだろうかしら。

●彼方のアストラ・10話。カナタたちの知る世界とポリーナさんのそれとは歴史が異なる。そのキーとなるイヴェントがキューバ危機、ってのがなかなかアリだなこれ。この巨大な仕掛けにはまだ謎があるがとりあえず先送りしちゃったのは大丈夫なのか、とは思うけど、それは話後半の刺客についてのギミックと連係してんじゃないかな、って気はする。ウルガーさんが下手人だというのはまあミスリードだとは思ったが、真犯人だと言うシャルスさんの方の謎、それが世界のギミックと繋がってんだろうかね。…まさか記憶の移植をあの世界の子供全員にやってるってこたないだろね。どうだろう。

ヴィンランド

ヴィンランド・サガ・9話。のっぽのトルケル本格登場。満を持しての参戦にふさわしい強烈な印象のキャラであり、作画もアクションシーンを中心に熱量高くてよろしい。ぐるんぐるんカメラ位置が動くのでコンテ段階からめんどくさそうだなーと思った。性格的に陽気一点張りで勝敗関係なくただ人殺しと戦争がしたいだけ、という「頭の回るバーサーカー」に大塚明夫の声がジャストフィット過ぎる。…ハタから見てると憎めないおっさんだけどねえ。実際に相手するとなるとただの災厄だわなあ。二指欠損したままその手を振って「またやろうな!」っちうイカレシーンをちゃんと放送したのはえらいなあ。

豚肉を醤油で煮るだけ

●豚バラ肉を醤油と酒(と少々の香味ネタ)で煮込むだけというレシピを知って「いっぺんやってみたいな」と思ってたのでいっぺんやってみたのだが、まあ確かに旨い。味醂を入れたかったところをレシピ曰く「味醂入れると肉が固くなるので不可」とのことで、えーそうなの? どういう機序で固くなるのかしらと思ったがでもそうおっしゃるならそうします。…醤油なんてなしょっぱい液体で煮込んだらしょっぱい肉が出来上がるのではという不安に反してそこまでしょっぱくないんだよなあ。塩分濃度の高い煮汁は具材に染み込みにくいという認識があるので、煮汁の濃さと染み込みにくさがエエ具合にプラマイした結果なんだろうかしらね。

んでまあ、煮た醤油と酒のベースは料理なりまた煮込むなりで使えばいいとのことなので日々の炒め物に使用しておったところ、ふと思い立ってスペアリブを煮るのに使ってみたのだがこれがねえ、旨かったのよ。この旨さがスペアリブという素材によるものなのか(骨の部分のダシとか出そうだしね)、あるいは再度煮たことによる醤油ダレの「慣れ」によるものなのかはよく判らん。当然ながら煮汁もほぼそのまま残ってんのでまた煮込みも可能だが、今度は豚バラに戻ってみようかね。同じような旨さが出たら、煮汁のおかげってことだな。

キャロル/アストラ

●キャロル&チューズデイ・18話。アーティガンとタオのデコボココンビ話に始まり、メインのカイル記者とチューの話を軸としてなんかやたらいろんな要素が進行する回。アンジーへのシャレんならんストーカー、再登場のヘフナーとフェスへのリベンジ、チューお母んの危ういマッチポンプテロ、などなど。カイルさんはどうも物語上の底が見えないキャラで、チューがぽんぽん手玉に取られてしまうのか…と思いきや、ははあそういう方向ですか…。カイルさんと謎の女性が一緒にいるの見て勝手に傷心しちゃうという、チューさんナイーヴかわいい。あとキャロルの柄が光る傘、ブレラン以外で初めて見た。

●彼方のアストラ・9話。キトリーとフニが遺伝的に同一人物である、つまり二人はクローンってのは前回までの結論で、ならばこのアストラ号の全員が親のクローンではないか…ってのはちと意表を突かれた。そうかあ…気づかなかった俺が頭悪い。この前半の衝撃に負けない、つーかそれ以上のドンデンをケツに持ってくるのがなかなか。彼らの母星が地球ではない、ってことはポリーナさん(=視聴者)とは別の宇宙なのか!? と思ったけど、そうかこれ記憶の移植で地球に帰れなくする工作ということも考えられるのか。子供たちを高い能力を持つように作ったことへの悪意ある回答、しかしポリーナさんの存在がイレギュラーだった、って感じなのかねえ。さて。

ヴィンランド/コップクラフト

ヴィンランド・サガ・8話。トルフィンはまだまだアシェラッドには敵わないんだけど、戦闘能力としては前回時期よりは格段に強くなってんな、ってのがよく判るのはアニオリ部分の功績だな。アシェラッドの煽りセリフが流石の内田直哉で、老獪さヤらしさ満点ですごく良かった。こういう巧みな戦闘描写、トルフィンとアシェラッドの単純ならぬ関係性、スヴェン王やクヌートの重っ苦しいネタ…の後で、ちらっとだけ登場のトルケルの無茶苦茶な強さがすげえバカで楽しい。NHKだしぜひとも長く続いて、トルケルの一人だけ登場作品間違ってる感覚を大塚明夫で楽しみたいです。

コップクラフト・8話。なんか謎のアーティファクトによってティラナと猫さんの精神が入れ替わっててんやわんや…ってこれ続くの!? いや、うん、こういう話こそ丁寧にバカ積み重ねてゆくのはキライじゃないかもしれない。全体的に作画リソースがすごくキツそうな状況で、こうして「ねこが中に在るのでいろいろとアレなことになってるティラナさんの行動を見守る話」という大きなフックで視聴側を引っ張る、というのは妙手ではある。ヒロインの放尿シーンをメインに据える作品ってのも割と珍しいかもしれませんね。探したら結構あるか。まいいや。あと今回の展開だと、元カノのセシルさんがあそこまで聡くなかったらほぼ詰んでたね。すごく怖い、ような気がする。

アストラ

●彼方のアストラ・8話。謎の同型船と謎のコールドスリープ女性の素性はとりあえず明らかになったが、でもまだ何か謎は(当然ながら)残っている。この世界には何か大きなことが発生しているはず、と言うのはその事象が回避されたのかあるいは別の世界線から来たということなのか。そして最後にフニとキトリーがクローンではないかという示唆をもって続く。つくづくクリフハンガーな構成の作品ではある。あと、同型艦でニコイチ修理するってのをアリエスが言い出すまで誰も気づかないってのはちとご都合…いやまあ、そんなけザックさんも精神的に参ってたってことだろうけどね。