進撃の巨人/アザゼルさん/ヤマト

進撃の巨人・3話。軍の適性訓練に苦労しつつもクリアするエレンさんを軸に、これからつきあってゆくことになるのだろう同僚たちをちょいちょいと点描する話。空中機動の試験でボロッボロの適性かと思わせて「実は器具故障でありそんなもんであそこまでやったエレンはすげえ」というオチにもってくのは妥当なとこやろね。本人もガキの頃の猪突猛進ぶりは多少緩和されてるし(まあ巨人のこととなると度を失うのではあるが)…とまあ彼の事情はともかく、他の方々であるが。

まずやたらと目を引いたのは、あのガチガチな圧迫面接状況下で芋喰ってたサシャさんだろうな。彼女の力量はまだ判らんが、ともかく喰うことにステータス全振りのワケ判んない性格はなかなか異様で面白い。小林ゆうの姉さんは何かにつけてこういうヘンテコキャラを担当しますねえ…エエことです。あとはまあ温和そうな人とか小市民っぽい兄ちゃんとか、まあいろいろなんだけど、なんか知らんがミカサさんもちょっとどっかおかしいキャラの片鱗見せてません? ちうかエレンさん第一主義が極まりすぎなんだろうか。なんか不穏な気もするが、よう判らん。

先任軍曹っぽいハゲのおっちゃんはもうそのまんまハートマンやなあ。これ、もう定番ミームみたいなもんなんだろうな。どうやら新兵の適性を見抜く能力はホンマモンのようだし、まあ…あの映画そのまんまのことにはならんだろうけどね。

●よんでますよ、アザゼルさん。Z・3話。堂珍くん痔となるの巻。病院に行ったら先生は患者のケツいじりが好きなオカマの巨漢でありえらいこっちゃなんだけど、隣に入ってきた患者の方がまたえらいこっちゃでありどうやら悪魔エウリノームが憑いてるらしい、っちう話。まあこの作品らしい身も蓋もないケツ話ではあるが、問題はその…当然ながら…キャスティングやよね。史上最悪の痔を持つメンタル弱い兵士役に大塚明夫。ああこんな、こんなどーしょーもない役に大塚明夫。上記のカマ医師の三宅健太が霞むくらいの太い漢である。その上看護婦さんにキッチリ沢海陽子をキャストする(台詞はうなり声のみ)という…今更ですが監督はバカなんでしょうか。監督以下どんな顔でオファーに行ったのやら。すげえなあもう。

●あとむろみさんには一瞬だけムテキング出てきた。流石に井上和彦は出てこなかったが、テーマソングとメデタインは出てきた。そーか、このアニメタツノコだったのか…。意味も脈絡もなんもねーのが潔いなあ…そんだけですが。それとあとむろみさんの二億年にわたる積年のどーでもいい恨みのどーでもよさは「恨みとかってそんなもんよね」とか思ったが、別にそんな深い意味は無いと思う。おもしろかったです。

宇宙戦艦ヤマト2199・3話。OP登場、艦橋から全景ナメの視点移動、一旦グイと艦体傾けてからの加速…とまあ、見ただけで思い出す元ネタオマージュの再現具合がなんかもう偏執的。スタッフ見たら庵野秀明のおっさんである。もう好き勝手やってはんなあ、ってことで本編は初ワープ、初波動砲のお話。後半の木星浮遊大陸では初の対艦隊戦が持ち上がり、この辺のバトルは(一方的なヤマト勝利とはいえ)やっと来たかーってな感じでしたな。ヤマトの主砲喰らってゴン! と瞬時に変形し、一瞬後に爆散するガミラスシップの破壊カタルシスが気持ちよろしかった。ちうか前回でも撃ってた実体弾って「三式弾」っちう名前ですか。…対空榴弾、じゃないよなやっぱ。コイツが当たった辺りの「物理的にぶん殴られた!」みたいなヘコみ方もかっちょよかったっすね。

最後は波動砲によってオーストラリア程度もある大陸一つ蒸発させてシメ。周囲のクルーがその威力に「うわー…」ってなってる中、一人大喜びしてた南部の兄ちゃんはトリガーハッピーの資質がある。この辺、各キャラの反応がもうちょっと愕然気味なら波動砲の威力描写としてもっと効果的だったかとか思うが、まあ軍人さんだしこの程度ではあろうか。見た目のハデさの絵面は十二分であったと思うしね…ってこっちの絵コンテ樋口真嗣。何かもう、ヤマトに憧れて入ってきたクリエイター総ざらえって感じやな! 当然ワープの時には森雪脱がしちゃうしね! そこは外せませんかやっぱし。

波動砲は「マイクロブラックホール作って蒸発させ、そのホーキング輻射に指向性つけて相手にブチ当てる」っちうことらしい。こんなもん説明とか無きゃ無いで全然構わないだろうに尺割いてわざわざフィルムに乗っけてくるということは、ワシらのようなSF趣味バカに対するサーヴィス以外の何物でもなかろう。よしもっとやれ。でもあまりやり過ぎると他んとこからブーイング出そうなのでそこそこでいいです。

旧作に比べて登場人物の女性比率が上がってる本作ですが、ガミラス側にもシュルツの娘さんとか出てきてて面白いな。なんかフツーにかわいらしいぞ。あとメガネキャリアウーマン久川綾声の新見さんがワシ的にドストライクですがどうでもいいですね。