水星の魔女

●水星の魔女・23話。最終決戦:まずはスレッタVSエリクト(とプロスペラお母ん)の構図。両陣営ともに相手に恨みは無いどころか好意を持ってる同士で世界の運命を分かつってのは面白い、とは言えガンダム以外だとそこそこありアリネタではあるかしら。クワイエット・ゼロ解除の決め手となるコードもジェターク兄弟の戦いの原因もその終止原因も、全部相手への愛情であるってのは割と意図的な要素なんだろうな。それに無作法に割り込んでくるパチモンソーラレイの手先と主体がそういう情感から程遠いのも含めて、である。…愛情ゆえに、プロスペラお母んは同じ娘を二度失うことになったワケですね。いやまだ最終回前なので判りませんけれども。この辺、レンブラン氏には(その高潔で強固な意志を持った上で)ちゃんと落とし前も引き取ってほしいってとこはあります。

レンブランお父上の内田直哉、切り札として登場したシーンでの「心身のダメージを隠しつつ威厳もて託宣をする」ってな演技が絶妙でなんかちょっとアガっちゃった。知ってて聞いてる側はおぼつかない雰囲気を感じるけど大向こうへはキッチリプレゼン完了しました、っちうあの微妙なブレ加減よな。…ご本人も70歳だし、ゼヒとも意図的な演技であってほしいですよ。ええもう。