大根なますとビュフォンの針

●大根なますを作る。千六本スライサーで千切りして軽く塩を振り、しばらく置いたのち絞って水分を出してからかんたん酢に漬ける。絞ってる最中、手からちょろちょろ落っこちた大根の細切りが受け皿の上で何となく文字っぽい形になり、「スキ」と読める。…今の自分の情況から最も離れた表現の一つであることだなあ。落ちた文字もどきを回収して再度絞るにまた手の隙間から落ち、今度は…何だろうこれ。逆さから見ると「しり」だろうか。正確に言うと「しりとケ」のように見えるが、そんなしりとりに興ずるモルトケを一言で表したような捏造単語は知らないので、まあ「しり」でいいだろう。しりか…しりねえ。うん、いや、こっから今の我が状況への深遠なる考察は無いな。せいぜい「ちょっと切れ痔気味です」程度である。

●ビュフォンの針という問題というか思考実験がある。何本も何本も見渡す限り平行線が引かれた平面に、平行線の間隔の半分の長さの針をバラ撒いたら針と平行線が接触する確率はどないや、というものである。この結果になぜかあんまり関係なさそうな円周率が出てくる、というのがこの問題の不思議なところ…針の平面状の位置を考えるに角度とか。が関わってくるからそうなるのかなあ、と散文的に感想を述べたりする。文系の理解ってのは高々この程度。まいいや、あとで検索してみよう。覚えてたらであるが。ともあれ、大根を落とすとしりが出て、針を落とすとパイが出る。…ええー…そんなオチ!?