サクガン/ルパン三世

●サクガン・8話。ガガンバーの過去とザクレッティの真実。大人とハードボイルド気取って過去に向き合えないガガンバーが、過去の清算を余儀なくされるまでの話。かつて亡くした相棒の忘れ形見が弟じゃなくて妹さんであり、それがザクレッティでしたというツイストはなかなか意外性あってよろしい。ガガンバーと相棒に何があったのかってのはまだ語られず、それは多分相当にキツイことではあるんだろうが…まあ、ザクレッティからしたら怒り心頭となってもしょうがないわな。今回一応は落ち着いたが、フツーならそうそうわだかまりも解けないだろう。…それであの予告はなんやねん、ともなるんですけどね。まあ。

ルパン三世・6話。帝都のルパン、後編。からくり的には唐突でそれほどのバックボーンもなく、あの時代にルパンたちを配置させてみたかったというそれ一点突破の話ではある。まあそのネタ自体は割と好みではあるが、その割にはちょいと時代的なフェティシズムが足りないし、冗長気味な気はする。前後編にするほどの濃度か? と言われればちと厳しい感じ。少なくとも、もうちょっと明智小五郎に見せ場をやってもバチは当たらんかったのではないかしらん。あとこのセッティングで、ルパンはともかくあと五右エ門がその相方という取り合わせはレアかもしれん。

てことで、うーん。この前後編に関してはどうも煮え切らない感じが付きまとったってのが正直なとこかなあ。これだったら演出側で、2期ルパンの鈴木清順回みたいなハネた演出を噛ました方が良かったか、とも思ってしまった。まあそんな単純なもんでもないとは思うけれども。