うしおととら/実は私は

うしおととら・8話。空の妖怪・衾登場。原作マンガに出てきた時はその画風というかデザインというか、まあ大概なお姿で印象的だったお人である。今こうして再見してもやっぱインパクトあるわあの顔。しかし我が記憶のイイカゲンさ、体って結構人間っぽかったのね。もっと不定形のびろんびろんしたものの印象があった。てェかおしりが生々しいです。

やはり一話ぶんに納める為にちょい駆け足で立て込んでる感じは否めないが、飛行機の上という特殊環境でのアクションはなかなか目を引くものがあってよろしい。衾の弱点の一つが鉄漿であるという民俗学なリアリティっぽさと、対抗するものが自衛隊のミサイルという技術的なネタ。作品によってはどっちかに傾きそうな二つの要素が同居してるってのは好きなとこ。ま、「どっちもカッチョエエやん?」で共通してるっちゃそうなんスけどね。

今回も要所々々でとらちゃんがかわいい。当然ながら危うさ怖さも秘めつつのあの立ち居振る舞いってのがツボなんでしょうな。はんばっかといい飛行機といい、とらさん結構新しいもん好きだよね。あと衾に高木渉ってのは面白いキャスティングだなあ。まあ確かにこの異形すぎる怪物に対してどんな声がいいか、ってのはちょっと想像つかないですけども。

●実は私は・8話。前半は「調理実習の補習」といういささか…かなり強引なシチュエーションでのお料理コメディ。女子三人が三人とも別方向にボケるので収拾つかなくなるというパターンだが、その中でもいいんちょの「生真面目でやりゃできるんだけどダメな方向にチャレンジ気質」というキャラを生かしたお話。うんまあ確かにまずい料理作る人って大概はマニュアル無視が原因だよね、っちうアレでんな。

後半はそれを受けての再お料理(お菓子作り)話であるが、校長がからむとなぜか地球の危機がどうこうということになる。ご近所ラブコメが世界の趨勢に繋がるってのは一種のセカイ系とも言えそうだが、そんなんどうでもいいくらいに狂騒的でバカチンでスラップスティックなギャグになってて面白かった。定番っちゃ定番のノリであるが、やっぱ構造がしっかりしてるとおもろいよね。紅本先生の凶暴さも見えていいよね。こうなったらどうしても冥途…メイド喫茶の回もやってほしいなあと思った。あと魔法少女