ぼんじりどんぶり

●スーパーにテール(ぼんじり)が売っていた。鶏のシッポのとこである。近所の焼き鳥屋でこれの塩があったら好んで喰うくらいに好きなネタなので、これ幸いと買ってくる。三割引により100グラム70円。安い。

ウチ帰ってきて、まあ適当に塩とか振って焼きゃいいんだろうとは思ったが、一応留意事項などあるだろうかと検索してみると「油壺」なる部位についての留意がある。ケツんところに黄色い脂溜まりがあり、これが残っていると独特の臭みが出るので除去すること…ふうむ、あの焼き鳥屋のテールってそんな処置してあったっけ? そういやヘコんでたような気がせんでもないなあ。でも臭かったらヤだし、言われるままに取り除いてみよう。

シッポの先っちょんところを切り開くと、なるほど黄色い脂の塊が二つ見える。ネット情報によるとここから羽に油分を足して水をはじいたりするそうだ。まいいや、じゃこれを除去しよう。慣れぬことなのでなかなか上手いこといかないが、やってる内にコツも掴めてくる。でも掴んだあたり、よし次は完璧にできるぞって辺りで処理すべきテールが無くなった。ま、人生そんなものよ。

臭いってんでおまじないに酒をふりかけ、塩胡椒してからフライパンで焼く。余分の油を捨てつつ適当に焼いた所で最期に刻みネギぶち込み、あらかじめ茹でもやしを乗せておいた丼飯の上にあけて上に温泉玉子のせて丼にする。はいできあがり。

…うむ、懸念された臭みなどもなく、純粋にぼんじりの濃厚な味が楽しめてよろしい。くしに刺して炭火で焼いたりはしてないので、焼き鳥風の燻した風味は無いけども、ウチで作る飯としてはまあ充分じゃろ。ただまあ、例の油壺の除去作業がちょちめんどいので、また次に作るのは先のことになるだろうな。ま、美味しうございました。ごちそうさま。