流血の朝

●出勤してコートや荷物をロッカーに入れ、そのとき落とした財布を拾おうと屈んだら、向かいのロッカーの鍵でデコ上部をしたたかに引っかいた。幅5mm・長さ5cmにわたって皮膚が削げた。髪の毛に千切れた皮が絡みつく。朝のワシ、一瞬にして阿鼻叫喚である。

いやまあ、アドレナリンのせいかそんな痛みも慌てもなかったんだけど、改めて鏡見てみたらこれが大概やなかったのでどうしましょう、とねえ。とりあえず消毒液をペーパータオルに含ませて傷に当て、消毒しつつ止血を待つがいつまで経っても血が止まらねえ。参ったなあ、これから客前とかにも出なきゃいけないのに…。

傷押さえつつ向かいのコンビニに赴くと液体絆創膏が売っている。頭皮に使うべからずとあるが、まあこの際しょうがないダメモトよ、と塗ってみたらば結構様子が良い。血が止まるし傷も固まる。消毒殺菌効果もあるようだし、さしあたってはこれで充分だわい。良かった良かった。

しかし先日は駅のエスカレータですっ転んで向うずねに傷作るし、どうもここしばらくアカン流れやなあ。ちょっと気ィつけんならんかしら。

あと何だ、現在の傷の位置はデコと頭皮の境目辺りだけど、年々後退しておる我が前線状況を鑑みるにゆくゆくは…傷丸見えになっちゃうんだろうなあ。こうして判りやすい目印ができてしまうと、なんかこう、問答無用にハゲ状況を表示してくれるようで、なんかヘコむわあ。わあ。