FLAG/らきすた

●FLAG11〜12話。ラス前、大いに盛り上がるの巻。それまでのタメをババンと解放するような、焦げと油と瓦礫の臭いにまみれた戦闘シーンの大盤振る舞いですね。


11話は占拠された本部の攻城作戦。この荒事で人質などに死者が無いってのはちと出来すぎだが、それでも弾幕の中の降下とか敵ロンクーとの砲撃合戦とかは手に汗握らせる。国連ヘリの大群が到着という「崖の上に騎兵隊が!」シーンのベッタベタ加減も割と燃える…ってか、劇的過ぎて笑っちまった。にしてもサーマルイメージで敵の「人」を薙ぎ倒していく絵面、6話の要塞突入話の時にも似た「エゲツなさ」があったなあ。


ラストの白州/赤城の一瞬の交錯。お互いにただファインダーを覗くことしかできないもどかしさは良し。いや、少なくともそうすることはできたのだ、と言うべきか。


12話は最終作戦、FLAG奪還までの一幕。連続2話のバトル話にして緊張感を途切れさせない演出はエライと思う。夜明けのガレ場で弾雨の中ただひたすらにカメラを構える白州さんと、再度写真の中に収まる旗の絵面。盛り上がりの流れがキレイに縒り合わさっててちと感心しました。彼女の命を案じていた赤城が、最後には「写せ! 全てを見ろ!」と叫んでしまう。見るべきこと、記録すべきことの重要性(あるいは快感)ですなあ。


次回最終回、心して。


らき☆すた18話。慣れてるから特に驚きもせんけど、ホンマに要らんとこで丁寧に、そして立体的に動く作画クォリティだと思うよ。冒頭の動物喩えシーケンスでも、止め絵で遊ばせない(が、せわしなくもない)各々のキャラにはアゴさすります。勤勉という表現がエエのだろうか。くるくる回りながら出てくる擬動物化絵はおもろい効果だと思うた。


が、マンガ的慌て表現としての「汗」、アレは普通にポンと置いてもエエのではないだろか。いっぱいの汗がぞわあと出てくる作画は、生理的にちと…。あと、携帯って買い替えずに使うのはケチなのかあ。そうかあ。色々勉強になるなあ。