FLAG/らきすた

●FLAG・9〜10話。9話は息抜きとしての現地人交流話。まず悟っちゃったような呑気な婆さんを見せといて、その人が実は昔はすげえ美人で奔放さんだったのヨというエピソード、更に今はどうやら末期ガンにてターミナルケアの中にあるらしきこと、それらがじんわりと重なるラストまでの流れはなかなかのドラマですな。あとは「ウィッチドクターを甘く見たらあきまへんで」という教訓と。この辺、なんかホンマに現地ドキュメンタリみたいな雰囲気があったな。


10話はいよいよクライマックスへ向けて、の前夜譚。組織を逸脱して「独立愚連隊」となったり、「ジャジャーン!」って感じで新兵器が登場したり、今までからするとかなりどらまちっくな部品が多くて目を引いた。秘密の会議シーンはちょいと芝居がかりが過ぎるかなと思ったけど、いやいやこれでも普通のドラマと比べるとすんげえ地味な方なんですよね。しかしシーダックは七人全員揃って、か…。ダグラムやなこれは。


要所の場面転換に、撮影機器の立ち上げ画面や企業ロゴが出てくる演出はやっぱ良いテンポだな。ハッセルならぬ「hustleblad」のロゴとか…って、ワタシがもっとカメラに詳しかったら画面上の情報も色々と判るんだろうけどねえ。


らき☆すた17話。ははあ、こなたさんはラノベ読まぬのか。いやワシも読まんけど、この人が読まんのはなんか意外だな。こなたさんの言う「教養を貯える延長で体重も…」云々ってのは割と正鵠を得てるなと思いましたよ。読書好きって何かのために読んでんじゃなくて、知識を得ることによるほぼ純粋かつ下世話な快楽によって字ィ拾ってんだしねえ。


作品自体はますますカドが取れつつある。が、後半にかがみさんがらみのエエ話でシメる…と思わせて、最後に一本ユルいネタ噛ますバランス感覚、ちうか距離感は「らしい」なと思いました。あと、兄沢さんネタはなんか無理してる感じがモヤモヤと。今回は特に。