ガルガンティア/ちはやふる

翠星のガルガンティア・4話。ひとまず状況は落ち着き、レド(とチェインバー)はガルガンティアにての生活に合わせてゆくことを学ばなければならない。チェインバーは不必要な適応は必要ない、やがて本隊と合流するのだからと言うけれど…遊び・家族・相互扶助等の「原始的」な概念を持たなかったとはいえ、そこはまあレドくんも遺伝子構造から人間である。効率的であること、必要性のあるなし、だけがスケールではない。ま、もうちょっと長めの「待機」を取ってもエエんと違いまっしゃろか、という話。

いや、丁寧に異文化交流を進めてってるな。彼にとって割と難しい「余裕」っちう概念を理解するために、老賢人とイノセンス者の二段階を設定してんのがなかなかよろしい。着々とディテイルを積み重ねた上で、1話から出てた彼のキバ…オカリナの音でギュッと話を収斂させるあの瞬間が見事。この一話分のエピソードがあの要素で全部総括できちゃうんだよなあ。上手いわ。

にしても、今んとこレドくんの就職活動自体はあんまし振るわないようで。チェインバーさんを他者に取られ、待機っつーかスネてるっつーかな風情で黙々と笛作ってたレドさんがかわいいっすね。どーやらあの推進機関は重力制御かマイクロブラックホールか何かで、周囲のモノを吸い付けちゃうのね。そこの特性に気づいたあの現地兄ちゃんがエライってワケだ。あと何だ、異文化来訪者が誤って下宿先のおうち壊しちゃって、その借金のために働かされてるっちう現在の状況については、横の金元寿子さんと相談するといいぞ。ゲソゲソ言いながら同情してくれると思うぞ。

ちはやふる2・15話。団体戦決勝直前。メインの瑞沢と富士崎に加え、三位決定戦の北央とかアラタさんとかクィーンとか専任読手とかで盛りだくさんセッティングである。いかにも最終決戦という舞台が出来上がったところで、さあ次回かるたファイトレディゴー、っちうとこやね。

てなワケで話としては本番前のサブ的なものなんだけど、そんな話で各方面へのエピソードやドラマを緻密に盛り込んでくるってのは相変わらずの本作クォリティ。敵・富士崎では顧問の桜沢先生・リオンさんのコールドハートコンビ、どうも台風の目になりそうなマコトさんのトンガリ具合辺りの描写が厚い。かなちゃんが指摘するとおり、富士崎各キャラの平常運転具合は確かに強キャラの雰囲気がある(巨乳星人の主将さんとか)んだけど、マコトさん辺りの不安定さが瑞沢にとっての取っ掛かりとなるかどうか。…しかし駒野さんのすさまじい分析ぶりはちと恐ろしいくらいでんな。そら千早さんも「凄すぎる」とか言うわいなあ。