ギガンティック/ウエルベール/銀魂

機神大戦ギガンティック・フォーミュラ10話。今まで続いてきた精神感応による覗き行為は結局無駄でした、って話。こういう無力感/無常感は悪くなくて、(いささか一面的とは言え)めんどっちい上層部の描写も生きてくると思う。が、そのモノが覗き見行為だからねえ…。これじゃ以前気にしてたような「単なる脇道話ツール」扱いじゃないか。なんかすっげえヤッツケっぽくねえか?


とりあえずまあ本編は…ああ、ワタシが見逃してたエジプトロボですな。話題のフリーザ/ブルマコンビはあんまし喋ってくれなくてちと残念。空飛ぶ相手に水中仕様で出たり、相手の能力を全然知らなかったり、あまりにもぶっつけ本番過ぎる展開で割とかわいそうになる。あとこの作品のCGワーク、ミサイルや銃などの飛び道具が出てくるとホンマにもっちゃりしてんのが目立つね。そこに巨大感は要らんと思うが。


今回の作画はムラがありつつも全体的なクォリティは決して低くなかった。が、妙にシーンの状況にそぐわない演出があって気にはなったな。中国嫁の人が笑い終わってんのにいつまでも振動してたり、基地内を走る主役二人がやたらと躍動的なパカパカ作画になってたり。いや、見てておもろかったけど。


ウエルベールの物語10話。姫様は自らの不明を恥じ、ティナに謝罪し戻ってきてもらおうと奔走する。一向に掴まらないティナ、刻々と迫るタイムリミット。さて姫様の決断やいかに…ってああ、あっさりタイムリミット無視しやがった。友人思いの一個人としては素晴らしいが、一国の王族としてはダメちんだな。結局何人死ぬことになるのか判んねーぞ? …いやま、先々ちゃんと解決策は出てくるのでしょうけど、ね。


ともかく、色々とわだかまりも多いこの出来事の解決法が「相手ドついてしまい」、ってのがステキに安っぽくて大好きだ。ティナらしいと思うし、こうでなくっちゃも思いますねんね。拳で語るとはこのことだ。拳違う、平手か。


教訓としては「この目で見たんだ!」ってのは何の根拠にもなりませんよ、ってことでした。いやホンマ、あと一日ってどうするつもりなんだろ。あと遠いとこからのこのこやって来た元相棒の兄ちゃんの、出現意図の不明瞭さもなんか可笑しかったなあ。思わせぶりに登場した割にティナには普通にスルーされてるし。


銀魂60話。先週のようにアホほど突出してたワケではないが、それでもかなり気合の入った作画状況でほほう、って感じ。砲弾を避けつつ回頭する艦船を俯瞰で見せるとか、足元の動きだけで演技をする高杉さんとか、コンテ段階から「ちと手間のかかる画面にしよう」てな意志が見える。シリアス気味な脚本に寄せた画面作りなんでしょうね。ラストの船上対決まで、ちゃんとテンションを保ったまま押し切るパワーを感じられましたです。


実に劇的なタイミングで出てきた桂さんだけど、これエリザベスの中に入ってた理由が薄いなあ、と思ってたら意外な理由で突っ込まれ倒しててちと可笑しかった。腹立ちどころはそこかい! あと、ものすごくもっともらしいことを言って大ハズレの茶風林さんのネタも良。…フィクション上の「デキる人」ってどいつもこいつも、ホンマはこの程度のことしか言うてないよねえ。