もっけ/げんしけん

げんしけん2・5話。BLがキライな女子はいませんということらしいので、荻上さんの妄想がコップのフチ越えてだだ漏れになるだけの30分である。ていうか絵が、声が、シチュがシチュが。「ギャグやパロの枠構造の一環ですよ」てなエクスキューズがあったら何をやってもエエんかい! という勢いが吹き荒ぶ、地上波アニメとしてはかなりガチなBL展開に笑う笑う。スタッフロールにおけるりんしんの「BLパート」という肩書きにさらに笑う。あー可笑しかった。


いやそれにしても、第一期時点でまさかにこの展開を予測していたとは思えぬが、このキャスティングはホンマ普通にBLヴェテラン声優のてんこ盛りじゃないですか。不勉強にして実際に聞いたことは少ないものの、皆さんそのまんまの演技だった…のではないかな。検索してみたら笹原の大山さんだけはそれほど経験が無いらしいが、それにしては頑張ってたよな。初体験とは思えないじゃないかフフフ。フフフ。


てことでラストのシメの「大野さん1.5秒で理解、しかも趣味あわねー!」まで、ほぼ過不足の無い…もとい、過剰しかないバカノリ話で堪能いたしました。しかしそのスジにおいて「チェンバロBGMにフラ語字幕」ってのはやっぱ定番なんだろうか。知らんけど。あと流石にあの久我山さんはムリだったと思いました。


もっけ5話。雨を望む者と晴れ女を標榜する者。間を繋ぐはてるてる坊主…という。「願えばなんでも叶うわけじゃない」と言う少年に、いいや強く願えば叶うのだと返す少女。そ、強い思いはまず自分を変えるのであるからな。まずはそこから始めよう。そして世界に向かってゆけばよいのである。…結局少年の野球を見に行かず、お祭りのほうに行っちゃうフミさんは何か、迷いが無くて困った人で流石の晴れ女であるな。尻に敷かれるぞ。


てるてる坊主という、まァやろうと思えばこれまたいくらでも昏く仕上げられるネタを、スッキリとしたお話に仕上げているのは毎度の味だな。しかし異形や異界が出てこないとホンマ「普通の話」になっちゃいますね。この世のあらゆる事どもに区別なんか無い、ってことではありましょうが。あと中村悠一の野球少年はデジャヴュっぽくてちと困った。こっちは投手だけどね。