夢の話は誰も聞かないシリーズ

●イヤな夢を見る。


それまでの流れは大方忘れてしまったが、記憶に残っているシーン。小さい頃過ごした実家の部屋に居るが、そこへ庭から道からわらわらと小さな猿が侵入してくる。いや今思い返してみると何だか識別できない小動物なんだけど、夢の中では「猿」として認識している。


何度追い払ってもやってくるので業を煮やし、その猿の腕をつかんで振り回して別の猿に打ち付ける。頭部同士をがつん、がつん。二度、三度。猿の頭蓋骨は陥没変形し、目から生気が消える。瞳孔は散大しあっちゃこっちゃに向いている。頃や良しと放り出すと、それでもふらふらと立っている。どんと背中をつくとよろよろと不自然に歩く。ああやはり運動制御がいかれてるな、と思う。


…とまあ、こういうの。怖い夢ってのはちょくちょく見るが、これほど寝覚めの悪い夢もそうそう無かったよ。生理的に気色が悪かったぜ。