それって意味逆じゃん二題

●TVで増毛剤だか何だかのCMをしていた。ハゲっぽい身の上としては一応注視してしまうやんか。効能だの何だのはエエとしてですな、商品名はというと「ナノインパクト」だそうだ。


…き、効かなさそうな名前…。


従来の商品の十億分の一の薬剤効果しかないのでしょうか。まあナノテクとかナノマシンとかの語感を拝借てな所でしょうが、それにしてもよく判らん商品名ではある。大概の薬剤の有効成分もナノサイズでしょうがよ。訴求力あるか? これ。


とまあ、昔っからこういうムチャな言いがかりをつけてきたのがワタシである。歴史長いよ。子供時分に電卓の軽薄短小化の波がありましてね。その頃よくあったのが「薄さ半分」式のフレーズ。これ聞くたんびに思ったものだ。てことはアレだ、「厚さ二倍」ということだよな? な? 要らんわーいそんなもん!


…ええ、ただの言いがかりでございやす。「軽さ」とかでも同じようなイチャモン可能だ! 任せとけ!


●液晶という物質。この字面を初めて見た時、概念のヒネクレ具合がなんか納得いかなかった。液体にして結晶? 結晶とは「内部の原子配列が規則正しいこと。また、その物質」なのに、それが液体とはどうや。複屈折する等の光学的特性を指して「結晶」なのだそうだけど、それにしても字面のパッと見ィのモヤモヤ加減は大概であったよ。


「乾燥水」とかもあるといいのにな。インスタント水。砂漠などでもこれで安心、携帯に便利! もどすのも簡単、さっと水を注ぐだけで…って、なんか昔星新一辺りが言ってたような気がしてきたので急遽打ち切り。次回作にご期待ください!