ダンダダン

●ダンダダン・5話。戦い終わって夜が明けて、な回。前半は無茶苦茶な非日常経験を経ての日常生活に戻ったお二人が、ギクシャクしながらお互いの距離感を手探りで再構築する青春な話。オカルンとモモちゃんそれぞれのクラス内での扱いの差、落涙を誘うことで。まあ一晩でガラッとは変わらんわなあ。

それにしても構成が上手い。意識してすれ違ってモヤモヤしてアクシデントキスして口げんかして仲直りするまで、コメディ演出で一気に走りやがった。この辺、腕組んで感心して見てたですよ。演劇的にもあざといすれ違いシーン、クレジット見たら劇伴モーツァルト魔笛ですってさ。その辺弱いので判りませんでしたけど純粋にかっちょいいね。前話のウィリアム・テル序曲くらいが俺の限界だ。

後半はターボババア第2形態(≒通常形態)のマスコット出現。田中真弓が違和感なさすぎで、ババアっぽさと悪辣さを滲ませつつもヘンテコマスコット的範囲に収めてる演技が流石。あとまあ、オカルンとモモの関係性を強化する当て馬モブのアイラさんが実は…ということで、ここに佐倉綾音ってのも手堅い。

いわば繋ぎのエピソードだけど飽きさせない。フィラーは好きだがキャラ同士のツンケンはあんまり好きじゃない私でもとても楽しく視聴してたのはホンマ、上記の構成の上手さが大きいんだろうな。あとオカルンの金玉が無いと聞いて笑い転げてるモモさんのシーンがとても良かった。「笑い」の演技って中堅声優でも意外とダメだったりする中、若山詩音は自然かつかわいい。子役上がりで芸歴長いもんなあ…。

わりとどうでもいい気付きとして、「序盤の悪辣な小ボスがマスコットとして主人公に随伴し、いつかお前を倒すとか口では言いつつサポートに回る」というターボババアの立ち位置、ちょい前どっかで見たな…ってとこでモブサイコのエクボに思い当たった。声も大御所だし。まあババアの場合はどっちかっつーと星子ババアとコンビの印象の方が強いか。まいいや。