塩辛納豆チャーハン

●「イカの塩辛納豆」という文字列を見て急激に欲望が沸いたので塩辛と納豆の双方買ってくる。正確にはそれに加えて刻みネギと玉子を買ってくる。納豆を荒く混ぜ(最近はあまり混ぜない納豆を好むようになってきた)、そこに塩辛と刻みネギからめて中央に玉子の黄身落とす。ああ、…これは旨いっつーか…イカの塩辛・納豆それだけでも旨いんだけど、黄身とそれ以上にネギよネギ! やっぱ癖のある食材と香味野菜ってのは無敵の関係性になるわなあ。攻撃性と攻撃性を足して差し引きゼロになるのではなく、全く別方向への攻撃性を生じ、そしてその暴力に身をゆだねていいようにされる俺。いいねえ。

当然名前通りに一回で消費するには到底及ばないしょっからさである塩辛なのでちまちま喰ってたのだが、最後の最後でフィナーレのエンドってことでやっぱり納豆と合わせてチャーハンの具材にする。まあウチにあった賞味期限きわきわの麦ごはんパック飯を片付けるのに付き合ってもらったってのがホンマのところなのだが。

パック麦ごはんをレンジで戻して適当に蒸らし、塩辛納豆と一緒にフライパンで炒めるだけ。醤油も胡椒もなし。ホンマはネギや玉子でも足したかったけど切らしてたので無し。このしょーもないチャーハンもどきがすげえ旨い…。火を通した塩辛と納豆のぬたぬたが、なんかこう表現しにくいうま味を呈してごはんにまとわりつく。授業で聞いたから知ってんぞ、ジュヌセクワってんでしょ? 日本語で言うなら不立文字だ。ああ旨い。

てことで、酒に合う焼き飯作って酒と一緒に喰って満足した。…これ、あまりものの片づけ方策としての成功だけど、これを目的として行動しだすとヤバい気はする。油で炒めた米のメシをアテに酒を飲む生活を定着させてはいかん気がする。…ま、気がするだけなのでいいか。よくないけどいいか。