●葬送のフリーレン・8話。お話の構造としてはかなり単純な回で、二か所それぞれ魔術と肉弾の戦闘が発生してそのエピローグというだけ。というか、その戦闘をアニメとしての総力的パワーで呈示する効果の為にも、こういった単純さが効果的だったのかもしれない。バトル全編に亘って異様に気合の入った回であり、のっけのレヴォルテVSゲナウ・シュタルク組のバトルからして、コンテ段階でめんどくさい制作状況になるの判り切ってる大概な動き作りでほとほと感心する、というか関係諸氏に同情する。
一方の女子会組。話のフリとして「これはマジな戦いだ」って雰囲気は提示してくるが、実際んとこお嬢さんたちは割とソツなく魔族どもをひねりつぶしている。魔術的に堅実なフェルンに変化球な魔族を、多方面にワケ判んない技量伸ばしてるメトーデには地力に長ける魔族を、という対比的なギミックだけど、まあ…そういうの抜きでも多分、なんとかなってたんじゃなかろうかって気はする。
ゲナウとシュタルク組は敵の相性もあってバチバチ物理的応酬のヤバ気味なバトルで、回復魔法が間に合わなかったら普通に死んでたような感じ。ていうかこのほぼ即死ダメージを回復できるメトーデがちょっとすごくてこわい。戦闘の強さってのはリニアじゃないのは判ってるけど、いかな異常な戦闘種族ってったってここまで全方位にお強いとはね…つってるとこの強さ自体がなんらかのフラグになりそうなので、こっちで勝手に悲しんでおこう。
戦い終わって日が暮れて皆さん何とか復帰したとこで、メトーデの「よければ回復役としてこのパーティへ参入するのはどうか」という申し出を、フリーレンは「有難いが大丈夫」と答える。この辺シリアスとコメディが同居しててなんか好きなシーケンスだった。そしてゲナウとメトーデが別離してゆく情感のあるシーンを見せた直後に、今回の戦いで命を落とした者たちの姿とその弔いを見せるというちょっと意地の悪い演出あり。露悪にならないバランスはこのアニメの上品さでもあるんだろうな。
●悪魔くん・10話。アバン、クリスマスの街を歩きながらクリスマスの下らなさを古今の知識をふる動員して呟く悪魔くんが何というかもう、求められてるものをよく判ってしゃべってんなーって思いました。メフィストも判って話ふってるよねこれ。んでお父んの先代が誕生日じゃなくて「生誕を祝う」日だからいんじゃね、と言う。スタンスと言うか、テメエの主義主張で世の物事の見方も違うってだけですわな。
てことでクリスマスをお題に各人および家族についての点描話。先代悪魔くんとメフィスト二世・エツコ夫婦の、一世代上の会話は制作側の円熟さがないと書けないシナリオではありますね。またミオちゃんの言う「プレゼントくれるからサンタは居る」という理屈はそこそこ深いな…。そりゃ悪魔くんも一理あるとは言うよ。
しかし最終話二つ前で結構実のある日常話やるってことは、まあこの後で盛大につっこわす前フリなんだろうなとも感じる。その辺は次回以降ですけどね。あと悪魔くんと三世が食べるパンケーキ屋の親父、なんか大塚明夫声で意味深なこと言うのでなんだろと思ったらゲゲゲの謎の主人公がこっちにも出てきてたということらしい。語られるどころか未だ作られてもいない本編の過去譚の匂わせといい、いろんな方法でワールドを広げにきてんだなと思った。
●東島丹三郎は仮面ライダーになりたい・23話。中尾のアニキ、手下どもの洗脳をボコして解除するだろうなと思ったら一応その通りだけど、拳と背景からハート飛びまくってた。キモいしウザいし残念なことにとてもよく判る。んで立ちはだかるライコにリベンジマッチを仕掛けるユリコ先生、の間に挟まって「俺も好き!」つってるアニキ、そこそこしつこくて割とヨクサル作品濃度高い。「お二人はどういう関係で…?」って問われて「何も無い!」と即答せざるを得ないライコさんはちょっとかわいそう。
このバトルではユリコ先生が勝利する。ライコ曰くの「オカダカズチカのレインメーカーを小川直也のSTOでかえすとは…!」はちっとも判りませんが、多分この人ショッカー的な洗脳は解けてないというか「どうでもいい」って域に達してるんかな。
会場のメインイベントは火災偽装で来場者を逃がしのち、満を持しての蝙蝠男VSバカ野郎どもってとこでシメ。傍観してる蜘蛛男の内山昂輝、明らかに演技プラン変えてて面白い。何でしょうね…本気で人間味というか何らかの感情を得てますよ、って感じになってる。監督/音響監督の差配だろうけどいいな。「生き残れるかな?」というセリフがどっちにかかってるかも曖昧だしねえ。
●正反対な君と僕・10話は修学旅行編で、準備段階であまりモメないのは社交的なキャラばっかだなと思ったりする。…いや俺!? 俺はちゃんとグループに属してましたし!? アニメとかマンガとかそういうジャンルでありこんなキラビヤカじゃなかっただけですし!?
修学旅行の宿泊夜間、なんかこうワケの判らんテンション上がる非日常っぽさは陽キャ陰キャに関わらずの体験なんだなと思いました。知らんけど。うん知らんけどね!