イド/映像研

●新番組・イド:インヴェイテッド。初回2話連続放送。詳細知らないまま見だしたので、奇妙なばらばら異世界に目覚めた主人公が「名探偵」とか言い出したので結構びっくりする。いいお客さんだな、俺。ムチャな状況にまず視聴者を置き、シチュエーションが展開するに合わせて徐々に理解をさせる手順が上手い。…バラバラ世界を再構築する辺りのカッチョイイ音楽でちょっと笑っちゃったけど。本編は現場に残る不思議粒子によって殺人犯の意識を再現し、その中にダイブすることで事件の推理をする…という。シチュエーションを一旦精神世界に翻訳してその解釈をエンタテイメントとして探偵小説に仕上げる、という結構めんどくさそうな構造ながら、この語り起こしはちゃんと機能しているので感心した。

どうやらラスボスっぽいジョン・ウォーカーなる存在、次々と殺人犯を作り出すというそのキャラは…ベタに考えればこの身内の捜査官たちに居るんだろうなって感じですけど、どうでしょうね。いきなりすさまじい胡散臭さだった局長さんは、怪しすぎて除外されそうなくらいですけども。とまれ、視聴継続してみよう。

●新番組・映像研には手を出すな!。アバンとOPの段階で既にガッチリつかまれる。OPがいいねーってのは、キャッチーなのもそうだけどあのキャラなのにちゃんと湯浅テイストになってる、それだけでニヤけてしまう。その後も人の生活する無秩序な巨大構造物、ぼくのかんがえたさいきょうのせってい絵、妄想横溢する世界への飛翔。気に入ったというよりも、この成果物とこんな青春無かったことへの嫉妬や羨望に近い。問題は題材的に、このまんまのクォリティで全編駆け抜けてってくれるかどうかだけど…まあ、それは先の心配ではある。あとNHKだからってんじゃなかろうが、直接出てくるコナンを初めとしてそこここに宮崎アニメへのオマージュが見えるのが面白い(黒服の動きとかオーニソプターの演出とか)。…でもタイトルは違うのな。そこら辺、NHKでも権利取れなかったんじゃろか。