さらざんまい

●さらざんまい・最終話。絶望により全てのつながりを絶とうする久慈さんをみんなで救う話。御一統にレオとマブも加わって、さらざんまいの歌にカワウソイヤが合体する辺りはなかなかエモくてよろしかった。真の姿で降臨するケッピとサラは、王子王女にふさわしいロイヤルな姿でかっこいい…のか? まいいや。久慈さんの少年院シーンをキッチリ描くのは、ファンタジィな要素の多いこういう作品でのソリッドな現実描写は却って意外性があるなあと思いました。

総評。まずは今回はすごく判りやすいアニメだったなあ(あくまで幾原作品としてはですが)。その平明さのおかげで各キャラクタへの感情移入が容易で、かつ話の流れも追いやすい。でもお話のインパクトや引っ掛かりはてんこもりである、ってのは流石だ。しかしそうだねえ、あと一話欲しかったかしらねえ。バトルアクションではないさらざんまいルーチンが続くのも少々ダレるかもしれないし、ってとこで1クールという尺はええとこもあるんだけど、やはりクライマックスに至る積み重ねという感覚からするとちょっと弱いかなと個人的に思ったりする。まあ、どのみちこの人にしか作りえない唯一無二の作風ではある。願わくばこのペースでコンスタントに作品を発表してってほしいと思います。うん、おもろかった。