オルフェンズ/リトルウィッチ

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ・42話。アドモス商会(クーデリア)を切り離し、迷惑のかからぬようはかった上で思う存分暴れる鉄華団。しかしそこには明るさはまるでなく、ただただシリアスでソリッドな雰囲気をまとうのみ…ってことで、説明をすっとばしていきなりピンチのジャスレイからスタートし、最小限の情報は回想でちゃっちゃと済ませてほぼまるまる「落とし前」を見せる話。ジャスレイは焦って悪態ついて最後の最後に無様に命乞いして、といかにもヤクザモノの敵役らしい役割をキッチリとこなす。最後、モニタに映るオルガ越しにどーんとバルバトスが見えるシーンがおっそろしい。そら指の10本や100本上げます、くらい言うわな。

一連のシーンはしゃべり倒すジャスレイと、ほとんど喋らず淡々と戦域を塗り替える鉄華団が対照的。多分視聴者が望んだとおりにキッチリと復讐を遂げるのだが、オルガの言った通り別にそれで面白くなるワケでもない。失ったものが多すぎたし、ここから先の道のりも昏いものになるだろう。でも、彼らは進むしかない、と。あの日「ここではないどこか」を求めた段階で、こうなることはある程度決定されていたのではありましょうか、とポエットなことを言うてもみる。

んでまあそれを横目に見つつマクギリスはギャラルホルンにての叛乱をぶち上げる。今んとこマッキーと鉄華団の道は似たようなベクトルではあるが、そう言うオルガの保障ははなはだ心もとないのも事実。マッキー、最終的には目的のために鉄華団と対決することになるんやろな。ま、それまではラスタルヴィダールがどう動くかってとこだけど…何だろうね、イオク様はまだなんかやったりすんのかね。個人的にはビックリするような引っ掻き回しをやらかしてほしいとこだけども。

リトルウィッチアカデミア・5話。ドラゴンによって魔導石が強奪されたので魔法学校の機能は停止してしまう。相変わらず無鉄砲で考え無しのアッコは、いつもの仲間に加えて問題児・アマンダたちを巻き込んで古の竜「ファフニール」の元に乗り込んで行く。しかしそこで知ってしまった脱力気味な事実とは…というお話。

相変わらずよく動くんだけど、今回は何となくトリガーっぽくないというかちょいキッチリしすぎというか、演出も加えてハッチャケ度合いがおとなしめだった感じ。それで中盤の部下ドラゴンたちとのアクションとか、いちいち大げさなことになってて楽しいのだけれどね。つーかアマンダ組のちっこいお人、ええと…コンスタンツェ・アマーリエ・フォン・ブラウンシュバンク=アルブレヒツベルガーさんでしたっけ、つまりブラウンシュバンク及びアルブレヒツベルガー家出身のアマーリエを親に持つコンスタンツェさんですが、名前覚えた。ほとんど喋んないのに竜相手に魔法小銃だの魔法RPGだの持ち出すファンキーさがいい。RPG外した時のしかめっ面とかドラゴンにさらわれたときの案外可愛い悲鳴とかもいい。いいよねテッキー娘。ストライクです。

閑話休題。今のところアッコは基本的に意気だけがからまわって実力が付いてきてない状態。このままってのも考えにくいので、何らかの形で彼女にも拠るべき「芯」ができるとエエなと思います。あと借金のカタに魔導石を抑えてったハイテク竜・ファフニールさんに飯塚昭三は押し出し充分。何気にカネに執着するタチってのは原点のファフニール(ファーヴニル)に割と忠実なんだよな。