インスタントラーメンの中に在るもの

●以前は休みの日のブランチとして袋インスタント麺をよく喰っていた。今あまり喰わなくなったのは別に食意識の改善によるものなどでは全く無く、単に生活パターンの変化によるものである。しかしいかな保存に向いた品とは言え、ずうっと取っとけもしないだろうなと考え消費しようと湯を沸かす。近所の安売りスーパーで5個入り200円の最安値モノ。それなりの量とそれなりの味。別に不満も何もなく、これはこれでジャンキーな味がして旨いと思う。

粉末スープを入れる前、そのスープをよくよく見るとごーくごく僅かに緑色のかけらが見える。…ネギ? ネギかこれ? 出来上がってから箸でかき混ぜて探してみたが、3㎜四方程度のネギチップが確かに…3つほど見つかった。こんなもん、それと思って探さんと絶対判んないぞ。入ってなくても確実に誰も気づかない程度のネギである。それでも、それを推してもメーカはネギを入れているのだ。その仕事にだれも注意を払われぬまま、である。…彼らを突き動かすネギ欲とは何だろう。あるいは業界的に、ネギが痕跡量でも入っていれば何らかの特典が付いたりするのだろうか。ネギよああネギ。よう判らんが。

ま、ごっそさん。