すべてがFになる

すべてがFになる・4話。外部との連絡を期待されていた所長も死んじゃったのでさあてどうしたものやら、ってなご一統である。しょうがないので密室である博士の部屋に入ってみたら、彼女の多重人格の片鱗と非凡さとしてのプログラムと妙なロボットがお迎えでごんす、ってなそういう状況。あとついでにタイトルである「すべてがFになる」という文言がでてきました。…フツーに考えればどう考えても16進のFでしょうけど、さあてどういうもんか。「7」を特異な数として取り上げるってなネタが再度出てきてんのも気にはなりますけれども。

二件目の殺人に加えて密室の中の妙なオブジェやら不思議な文言やらが出てきて、この回でやっと…というかいよいよというか、思考ゲームとしての雰囲気が整ってきつつあるなって感じではある。もとより推理モノの謎解きはカラキシで、種明かしされて「おーなるほど大したもんだなー」と思うことに快感を覚える単純なおっさんであるワシとしては、こういうシチュが揃ってくるというその状況だけでそこそこ楽しい。…妙な要素が揃っている博士の部屋を見て、何となく「ブラウザの脱出ゲームっぽいなあ」と思っちゃったのは本末転倒っぽいな。でも何ちうかそういう、ゲームっぽい道具立てではあるよね。いやこの作品に限らず、純度の高いミステリってのはね。偏見かも知れんけどね。うん。