うしおととら/ワンパンマン/おそ松さん/ルパン三世

うしおととら・15話。流兄ちゃんとの小競り合いは前半にて一旦終了、これで兄ちゃんはしばらくうしおさんの頼れる年長者役っぽい感じとなる。にしても何やね、何か乗り物に乗っててそこを(他の乗客ともども)襲われてエライことになる、っちうパターンが多いんやね。中途の単発話をカットしてるから余計にそれが目立つんだろうけど、アニメの頻度だとジョセフ・ジョースターばりに乗り物相性の悪い人、って感じになっておられる。立場上しょうがないっちゃそうなんですがね。

後半は更なる候補者・杜綱さんの登場。出てきていきなり操られ状態というキッツイ第一印象であるが、このシーケンスもちょい詰めなテンポなので正気を取り戻してからの自傷的行為までが唐突な印象を拭いきれんかな。ま、その辺は次回に続くってことで。

ザコ妖がバスにとり憑いた状況の絵、なまじモチーフが「眼球」だけにすばらしくキモくてよろしかった。バスを切断した断面にびっしり目玉が詰まってるあの描写、苦手な人はとことんアカンかもしれまへん。そっからうしおさんが槍の正当所持者としてずんばらりんとバスを上下両断したシーン、あれはスペクタクル感ありましたね。周囲目玉だらけだけど。

ワンパンマン・2話。前半はサイボーグ兄ちゃん・ジェノスとゲスト悪者のモスキートお姉さん登場。ジェノスさんはどうやらレギュラーキャラっぽい感じであり、マジメでクールでちょいズレながらサイタマさんを慕うという後輩キャラってな立場っすかね。そこそこ実力もある(つまりは上手いこと苦戦もさせやすい)ようなので、話を転がすにはいいキャラかもしれない。やっぱりワンパン(ワンビンタ)で斃されるえろっぽい蚊姉ちゃんに沢城みゆき。1話に続きワンポイント豪華キャスティング枠ですかな。

後半は蚊の親玉、「進化の家」なるものを率いる浪川博士の陰謀の巻。次々襲ってくる獣人系の怪人をまたやっぱりワンパン(の連打とか)であっという間に排除しちゃうサイタマである。なんつーか、勝負自体は一瞬で終わってしまうのでそこに至るまでの流れをどーすっかなーって辺りに苦心が見られる作品ですわな。ヤられ方がなかなかエゲツないのも微妙に可笑しい。

先週に引き続きアクション作画がキッチリと仕上げられてるのはとても好印象。これ、このまま最後まで続いたらいいなと思います。それが成立しているからってのもあるだろうけど、この作品の空気感を司っているちょっとボケた会話劇と軽いコメディ要素もそこそこ手堅く演出されてて悪くない。うーん、原作は数話ほどしか読んだことないけど、アニメ化するとすればこういうバランスがベストなんじゃないかなと思えてくる。上手いよね。

おそ松さん・2話。卑怯極まりない第1話のあとを受け、これが通常運転のスタート回ってこったろうが…うむ、これは相変わらずひどいアニメではある。それでも一応、ある程度「こういう方向性のアニメですよ」って判るだけでもめっけもんってとこだろうか。割と身も蓋もないギャグをぐいぐい押し付けてくる作風って辺りは赤塚風味だし、台詞回しの饒舌さは銀魂っぽい感じもあり、ハイブリッドで悪くない。15分2分割ってのがダレさせない程度にエエテンポになってますな。

ちょっと思ったのは、特に前半話の昼間っから飲み屋で呑んでる辺り、6人の野郎どもがそれぞれキャラを持ちながらただグダ話してるだけっちうのはそこそこストイックなコメディ形式だなと。多人数の会話主体で笑いに持っていくってのは、脚本と声優の双方にある一定以上の信頼性がないとなかなか成立しない。そういう意味で、これは手練れの作品なんじゃないかしらと誤解してしまうおそれがある。ああおそれがあるね。うんあるね。

とまれ、ボーっと見てる分にはなかなかよろしいアニメであると判明した。次回以降もこんなんであれ。あとせっくすせっくす言うてんのは折角だから飛田にーさんにも分けてやっても良かったのでは。どうでもいいけど。

ルパン三世・2話。イタリアってことでサッカー話。所謂堕ちたヒーロー的なお話であり、そして定番の「実は堕ちてるってワケでもなかった」というギミックも完備。やはりカッチリまとまっているが、ルパンのエピソードとしては少々おとなしいかしら。いや、こういうレンジの広さも必要だとは思いますけどね。

そしてなんか知らんシリーズ上重要っぽい敵役の人が登場。これがまたすっげえ地味なデザインとキャラ立ちであるのだが、ルパンとの対比としては悪くない…っつーかまだどういう人なのかよう判らんのですがね。次回以降を期待。

作画の方は相変わらず頑張っておられる。これ、ごまかし効きにくい絵柄だから大変だと思うよ。願わくばこのレベルをシリーズと推して保ってってほしいなと思うのですがね。あー、OPの作画は一発大芝居だからあそこまでとは言いません。今更ながらあのOPいいよな。スタイリッシュでかっこよくて。あと大野雄二が未だに健在で音楽やってんのがすごくエエと思いました。