コンクリート

●コンクリート・レボルティオ・2話。国会を取り巻く黒い霧…ってだけでもう判りやすい皮肉なんだけど、そっち方面はあまり露骨には掘り下げられず、基本の話は「年をとらないオバケ」と「蟲の異形」の話。…なるほど、この作品におけるオバケってのは要するにQ太郎なんだな。いつまでも子供っぽくいたずら好きな風郎太さんが、しかし自身の永遠の子供性を悲しみ嘆く。人吉さんはそれでも「彼は彼のままで良い」と言う。構図としては劇画オバQの世界っすねえ…視聴後のほろ苦い感覚もそのままだ。

5年後の世界とカットバックで語られるという形式はどうやらデフォルトのようで。風郎太さんが語るように、41年はヒーローと悪人が判りやすく対峙する世界、5年後はそこに矛盾が見える…現実性が濃くなっているとも言えるか? まあそんな状況なのだろうか。よく見れば色彩設計もあからさまに違うものね。こりゃひょっとして、今後の話も大体において表裏で別の面を見せるってな幹事になりそうっすな。ヒネクレたことだ。

あと10万円が初任給4か月分つってましたか? 検索してみるとやっぱ昭和で言うなら40年頃に合致するな。「神化」という年号はどうやら昭和と争った他の候補の一つみたいだけど、アニメの内容的にもなんか暗示っぽくて「らしい」って気はする。こういう凝り方は會川脚本っぽいわな。