弱虫ペダル

弱虫ペダル・37話。箱学さんたちはスプリンター勝負を逃したことでチーム内に歪を生み、結束がバラけ始めた…ように見える。少なくとも御堂筋はコレで奴らは堕ちたと思い、アブさんでさえぐるぐると絶望の内にとらわれてもういろいろ大変である。「箱学にお荷物は要らない」と言うてさっさと先に言っちゃった福富キャプテンがそういうネガティブ認識の後押ししちゃってるんですが…まあね、基本この人は言葉が足りないという設定なのだが、要するに「ドンデンのための伏線を張るのに便利」なキャラっちうこっちゃよね。アブさん不安にさせちゃダメじゃんよね。傍で見てておもろいからまあいいか。

てことで今回は総北の話はほぼナシで、箱学と京伏の関係性で一話まるまるという形式。箱学側の一般的目線キャラがアブさんならば、京伏のその役は石垣さんである。不安と不満を抱えつつも御堂筋の圧制に従わざるを得ない彼の人間らしさ…非超越性は、御堂筋クンに代表される人外キャラばかりだとともすればワケ判んない世界に行っちゃいがちな話の流れを引き止める、そんな役割がある…んだろうな。ま、延々超人と妖怪の頂上バトルを続けてったりもするんですがね、この作品。それはそれで面白かったりもするし。

次回予告にシーズン2決定の告知。確かあと1クールだけやんだっけ。てことはインタハイ3日目でアニメは幕引きってとこでしょうか。あとシルエットで呉の闘犬っぽい人が出てきた。コイツはまあ、原作ではあんましエエトコなく終わっちゃったイメージがあるので、その辺アニメでどうなるか興味深く。…あとまたみてね画面の小野田くん、徐々に近づいてたのか…。今週やっと気付いたよ。

弱虫ペダル・二階建て38話で最終話。箱学の結束に亀裂が入ったと慨嘆するのは泉田さんであるが、彼以外のハコガクメンバーは別にそれほど弱ってもいないのでした。新開さんの復活を見て、あからさまにパアァっと表情を輝かせる泉田アブさんがなんともチョロいというか、素直というか。まァ描き方としては「まだまだ未熟な若輩者」っちうとこなんやろな。んでその未熟者キャラの京伏版が水田クンであると。未熟っちうよりは薄っぺらい、って感じではありますけどね。

などとトップ2チームがいちゃいちゃしてるところへやっとこさ到着したのが我らが総北。御堂筋くんでさえ読めなかった総北の大躍進であるが、基本的にその立役者は小野田さんでありその異常性にそろそろ御堂筋さんも気付くかどうか。総北が舞台に登場したおかげで京伏はあっという間に後景、どころか画面に映りさえしなくなってしまった。この辺のスッパリとした割り切り演出はいっそ見事ではある。ま、キャプテン二人が福富! 金城! とお互いに呼ばわりあってるような濃厚空間に割って入るのはちと骨が折れるとこではありましょうけどね。

さて役者も揃った、ゴールラインまであとわずか、レース二日目の趨勢やいかに…ってところでタメも何もなく最終回になってしまいましたよ!? マジで終わっちまった! そら確かに秋からちょっとだけ続きをやるってのは告知してあるけれど、この大胆すぎるぶつ切り方はちとスゲエなあ。二日目終了くらいで終わるかと思ってたんだけど。

●総評…っつったってなあ。これ終わってないし続く気満々だし、総も評もねェわよね。とりあえず今んとこはそのまあ、全体的なテンポはのんびりしてたけど、これはある程度長期に続いているアニメのテンポとしては妥当なトコじゃないかなと思った。インタハイ開始してからはそこそこ転がり出してたしね。それでも合宿中の進み方はちょっとトロかったんじゃないかとは思ったが。

えーとまあ、うん、結局評価は秋以降やなあ。まいいや、そんなとこで。