●本社に行ってちょっとした情報引継、ついでにちょっとした業務上の注意など。その用事自体はすぐ済んだのだが、引継ぎ相手の上役の人の時間が空くまでに時間があったりして、本社の座り慣れないイスの上で手持ち無沙汰な時間を所有したりする。何とはなしに天井を見上げると、中途半端な古さのオフィスによくあるような、なんとも言えない溝や穴が付いているボード。多分あのデコボコは吸音効果とかを狙ってんだろうな、しかしあのランダムっぽい意匠はホンマにランダムなのだろうか、ひょっとしてちゃんと型があるのではないだろうか、などと思いつつじっと見ているうちに繰り返しのパターンを見つけてしまった。ああ、やっぱこれは無作為に彫られた穴ぼこじゃなくて「そういうデザイン」として量産されたものだったのだ。その分水嶺をワシはここで見極めてしまったのだ。よおし勝った！ ワシは勝利したぞ！ ざまを見ろデザインとパターンの神め！
そんな高揚感を胸にちょっとしたお小言を受けてきました。すんませんねえ。
