銀の匙

銀の匙・6話。夏休み突入であるが八軒さんはどうも実家へは帰りがたく思っている。そこでミカゲさんのおうちの手伝いに誘われたのを渡りに船と向かうのだが…っちう話。一人娘にくっついてきた野郎に対し「やらんぞ!」と威嚇体勢を維持するお父ん、八軒がサラリーマンの息子と知り狩猟体勢に変化するお母ん。いずこも親御さんは大変やね、っちうね。

八軒さんはここで、思いがけず出くわした(かつ轢かれて死んだ)鹿の解体作業に付き合うこととなる。それまで生きていた動物の温かさを感じつつ、腑を分け皮を剥ぎ肉として、それを喰う。この一連のシーケンスは本編クライマックスに充分な量感と間合いをもって語られており、冒頭の豚丼ちゃんのシーンとの呼応もあってガッチリ見せ場として成立している。あまり過度に生々しくせず、ある程度は軽めに演出してんのは視聴層やら何やら考えてもまあ、妥当でしょうね。

八軒さん・ミカゲさん・駒場さんと、それぞれ自分だけではなくお家の関係性も話の俎上に乗っけてきてるのは興味深い。作品のジャンルや作風にもよるだろうが、こういうとこを前景に据えて作るアニメってそこそこ珍しいような印象があるしね。