四月の大学

●四月のバカちんを尻目に仕事。普段なら近所の大学に行ってそこらに植わってる桜でも眺めようかなってなもんだが、今年はエエタイミングで休日が取れるかどうか怪しい状況である。ちぇっとか思ってたら外回りでまた別の大学に寄せてもらうことになって、とりあえずは花見ができた。…仕事のついでに見る桜ってのはなんかこう、身が入らないというか精彩に欠けるというか、どうもつまんねーものがあるなあ。いやそれは花のせいじゃなく純粋にワシに起因するものなのであるけれど。

それにしても大学の空気感は好きだ。どんなんでもいいがいっぺんでも日本の大学にて生活した人間なら判るだろうが、あの勢いや雑多さや軽薄さなど、諸々の雰囲気が醸し出すやったれやったれ感覚はちょっとアテられそうになる。その一方でぐだぐだとした怠惰な雰囲気もあり、ああもういいなあ。中央の桜並木や広場や図書館やグランドなど、いかにも大学のパンフに載ってそうな表舞台もいいんだけど、隅っこの古い研究棟の裏口とかの年輪刻んだ使い古し感もたまらんものがある。あー、この磨り減ったコンクリ段を毎日上り下りしてる教授とか居てんだろなー。エエなー。何がエエんか説明しろと言われるとよう判らんが、とにかくエエなー。