驚愕の電脳的蘇生譚

●クラッシュした職場パソからHDDを取り出してケースに入れ、暫定的代替マシンにつないだらちゃんと認識してくれたのでありデータサルベージ成功。ちょっと遅きに失した感はあるが、まあいいや。にしてもHDDは無事だったとこ見ると、やっぱしマザボあたりのどっかがダメんなってたんだろうかな。判んないやもう。

現在のところ件のパソは、ちょくちょく問題は起こしつつも何とか働いてくれている状態。本体の容量が30G程度、外付けした旧HDDがその十倍程度、とアンバランスゾーンな感じになってますけどね。…そのうちちゃんとしたパソを調達してもらわないとな。

●さて、ケースに入れて外付けしたHDDを見てワシが想起するのはアレだ、ドウエル教授の首というか合成人間ビルケというか生きている脳というかサイモン教授というか生首ロージェノムというか。すでに死んでしまったボディより脳みそだけを摘出して制御装置につながれ生き永らえているという、SF定番のあの状態である。ああ、冷たく黒き直方体に閉じ込められワイヤとケーブルに繋がれし脳髄よ。死すこと許されず記憶をぐるぐるとかき回され続ける脳髄よ。

…いやまあ、元々コンピュータってそれ自体全部が脳みそみたいなモンなのでちょっと喩えがヘンなんですけども。思考活動の場じゃなく単なる記憶のストレージだけ復活させたワケだし。それでもそこそこデカかったあのパソが、こんなにちっこくなっちゃってそれでもその本質はそこにある、ってのはちと面白い。ああ、はやくワシもワシもそういう存在になりたい。いや生首状態で固定されるのが好きなハードマゾなんじゃなくて、脳みそのデータ化って意味でね。うん。