ちはやふる

ちはやふる2・5話。東京予選決勝、相手は当然の北央である。先代部長のスドーさんと比べてどこかイージーゴーイング過ぎる現部長の甘粕さん、に対して闘志を燃やすのは千早ちゃんたちご一統…だけではない。ヒョロさんは彼の強さへの渇望に照らし合わせ、そんな気の抜けた試合なんて納得いかない! …っちうね。

先週も言うたけど、試合が始まると本当に外さない作品ではあるなあ。いや日常モードも充分面白いんだけど、何というか…競技モノの作品としてすさまじく真っ当で王道なワクワク感を惜しげもなくもたらしてくれるというか。今回でもまた、部員みんなそれぞれに全く異なるプロットと盛り上げどころを与えておいた上で、団体競技ドラマとして有機的に纏め上げてる技量は生半ではない。西田さんが負けたとき「うええ!?」って素で思っちゃったもん。すっかりワシの負けである。

押され気味の千早であり、その原因も「目の前の試合ではなくその先の強者を見ているから」という負けフラグの定番ネタな状況。しかしそれが並大抵の「先」ではなく、クィーンどころか現名人までも視野に入れているというとんでもないモノであることで、視聴側の度肝を抜いて負けっぽい流れをひっくり返す。現状の勝敗差には一切変化が無いのにね。いやもう、ドラマを構築する上での勘所の作り方が抜群に上手いわ。フッツーに先が楽しみだよ。あと、今回あまり描写の無かった机さんが気になったり。どうなるの?