ジョジョ/宇宙兄弟

ジョジョの奇妙な冒険・10話。さて第二部の開始である。印象的な「われわれはこの老人を知っている!」から始まり、さし当たってはジョセフとその周囲、そしてストレイツォの変節と再会までをコンパクトにまとめたスタート話。相変わらず台詞も展開も速いけど、目先が変わったこともあって結構楽しく視聴できました。つーか色付いて動くとやっぱスゲーな荒木デザイン。特にレストランで絡んできた下っ端マフィア、あれほとんど怪人の域やよね。

色彩設計に気を使っているのか、同じくカラフルながらどこか第一部とはちがう画面の雰囲気になっている。色に関しては知識がないので、背景美術の人に裏話とか聞いてみたいとこですな。とりあえずお空の色が独特でいいねえ…なんかポップアートみたいだ。

流石に「黒人」という単語は出てこなかったが、結構がんばって人種差別ネタやってたなあ。予告でシュトロハイム出てきてましたが、こちらも「ナチス」を「ドイツ」に変えてなんとか勘弁してもらえたのかな。あるいはこの台詞だと「ドイツ」で良かったんだっけ。まいいや、伊丸岡篤のハイテンション声良かったし。。杉田智和のジョセフはちと声に軽みが薄いものの、弁が立って頭の回転が速い「猪口才キャラ」な感じはよう出てたっすね。次週で本領発揮だろう飛田ストレイツォとのバトルが楽しみ。

宇宙兄弟・36話。電話の前でJAXA報告待ちでイライラしているムッタさんはまだおあずけ。予告見るにどうやら次回こそはムッタさんの試験結果がわかるようだが…いやいや、なんかこうテンポのゆったりしてるこのアニメのことだし、さらに引っ張る可能性もないではない。ま、準備しとこう。とまれ今回はセリカさんのターン。彼女のモチベーションやら何やらについて、である。

今までもチラチラと出てきてたセリカさんを構成する要素。なんかっちうとくるくるダンスするとか、まめに日記をつけてるとか、医業を志す原因とか、それらのオリジンが出てくるワケですな。筋萎縮性側索硬化症だろうか、難病に罹って夭折した父を…父と同じ病状の人たちを救うための宇宙飛行士ってことか。…今回も、以前はぐっとシーツを握っていた手が緩むとかトイレの前での挙動の差とか、そんな細かい呼応演出が冴えてますね。ラスト近辺、泣きながら光に向かって歩んでゆくセリカさんのシーンは流石にグッと来るものがあったり。エエシーンやね。

…にしても、パピコって名前そのまま出してきたな。普通ならめんどくさがってポピコとか、バッタモン商品で済ませるところだろうけどさ。