ハンディ化された非日常

●帰宅途中の公園でわいわいやってると思ったら、運動場の真ん中にやぐら組んで周囲を屋台で取り囲んで老若男女入り乱れてて、ははあお祭りですか。へえ。まあ土日も平日もあんまし関係のないワシにとってはそれほど意味のない代物ですけどね…などと疲れた体引きずりつつスネスネするのである。素直じゃないねえ、楽しそうなら楽しそうって言えばエエのにねえ。

お祭り会場を少し過ぎた辺り、時間外で閉鎖したスーパーの駐車場を通り過ぎる。祭囃子がまだ薄く聞こえてくる程度の距離、その暗い空き地にチラホラと人影がある。カップルだったり野郎数人連れだったり親子だったり、お祭りの熱気にアテられたので風に当たって休んでいるのだろうか。こういう「非日常的大騒ぎやってる隣の平静な空間」って存在の、おセンチな良さは判るねえ。狂騒し疲れた頃合にちと輪から外れ、仲間内でクールダウンしている時間の気だるさ。すぐそばでいつでもカーニバルやっているヨ、ってのも重要な要素。水風呂とサウナをいたりきたりする感覚だろうか。

…ま、そんなことも今のワシにはあまし関係なく、たださっさと帰宅して代用ビール飲みたいだけなんスけどね。トシとったなあ。