たまゆら

たまゆら〜hitotose〜・6話。幼稚園時代とちょっと前、それぞれ前半と後半で語られるまおんさん視点の話。自分の世界では活発だが外部に対しては引っ込み思案な彼女が、いかにして外界と…友人たちと出会いしか。まおんさんの場合はその双方ともに口笛が大きな役割を果たしている、のだな。そらまあ仲間内では口笛饒舌にもなりますか。そしてのりえさんだけが口笛の言葉を理解できる、ってのもなんか判る気はする。なんちうか、情感と共に生きてるようなお人だからなあ。


幼稚園時代の4人の馴れ初めは一旦そこで終わり、そのまま各々の心の中だけにある。後にまおんさんとのりえさんのシンクロのキッカケとなったのはこの下地だろう。…過去にあったしばしの交錯、視聴者だけは知っているが登場人物はまだ知らない事実、っちうネタは割と好きなシチュエーションですな。あとここで、無意識だろうがフウさんが「またねー」で別れてゆく無邪気な前向きさはよろしい。何気ない台詞が何気なくドラマチックである。


初っ端、高台の階段を見下ろすカタチで画面下にまおんさんを配置し、その指先にトンボが止まっているシーンのレイアウトがすごく良かったな。少々不安定な構図が「これから始まる物語ですよ」っちう動的な雰囲気を見せててわくわくする。