タイガー&バニー/セイクリッドセブン/青の祓魔師

TIGER & BUNNY・19話。ウロボロスは自分の両親の仇、なのだがバニーさんの記憶は今ひとつ曖昧である。記憶を取り戻すために当時の行動を洗い出すという行為もむなしく、その上タイガーさんとの仲違いの原因ともなってしまう間ンの悪さ。…そして、黒幕はその影から表に出始める…というね。


てことで、あーやっぱしなーって感じのマーベリック氏の秘密。ネクスト能力により対象の記憶を書き換えることでバニーさんを使ってきたワケだ。しかしてその動機とは「ネクスト差別のために滞っていたヒーローTVの高視聴率化」という…ふうむ、全くの闇にして悪とは言いがたいか。無論バニーさんにとっては憎っくき仇には違いないが、さて。もう一段後ろにラスボスが、っちう構造も考えられんこともないな。判りませんけどね。


まあそういうメインストーリィもともかく、今回はコテっちゃんの相方愛がヤケに強調されててかわいいというかキモいというか、うん。機嫌直してもらおうってんでチャーハン作ってくるとか、もう完璧に嫁はんやないですか。んでもってヒーロー辞職について真の意志を隠しちゃう、ってな妙なプライドも出てきたりして…しっかりせェよおっさん! カワイイアピールしてる場合じゃねえぞう。


セイクリッドセブン・6話。ワンモアナイトってことで、ナイトさん再登場の巻。身の裡に暴走する力を抱えつつ自由を求めて放浪するダークヒーロー。今回の目的はルリお嬢様であり、彼女の血を暴走制御の血清として利用せんとして誘拐に至るのである。僅かな隙をつかれてまんまとお嬢様を奪われちゃったカガミさんの心中やいかばかり。いまだ謎っぽい用心棒娘さんも含め、第三勢力たるケンミ博士の存在も気になるが…というね。


んでもってこっちもメイン話はともかく、っちう系統のお話。今回放送話の真のテーマは「お嬢様マジめんどくさい」である。授業中にわざわざ折り紙手裏剣作って「お弁当一緒に食べましょう」と誘たり、会話のいちいちが妙に過干渉だったり、思わせぶりを超えたプンスカモードに入ったり、…うん、そうね、何だ、重いねんキミ。アウトローに見えて実際は単に人付き合い経験値が足りないだけのアルマさんにとって、そのルリさん行動パターンは重いねん。


…いやまあ、ある意味お似合いとも言えるんだけどさ。石部部長のあまりといえばあまりな超然態度もアレなので、お前ら女子二人足して二で割りなさい。そしたらだいぶエエ感じなのではなかろうか。あとアバンでよく知らない人がエエ作画で暴走してたけど、うーん忘れた。エエ作画だけ憶えてます。うん。


青の祓魔師・17話。人類の大敵として審問を受けているリンさんであるが、メフィスト先生の策謀によって割とアッサリ戒めを解かれるのである。無論解放と引きかえに条件はついてくるのだが、いやあそんな甘くてエエのんかな、って気はせんでもない。リンさんの抱えるスティグマというか十字架というか呪いというか、その矛盾は…主に塾生たちとの関係性、っちうドラマによって描かれるワケですね。


先週に引き続きリュウジさんの割り切りぶりがちょっと意外な感じはする。青い焔によって親兄弟関係者惨殺された過去を描写しときながら、「リンさんとは似たものライバル」というカテゴリに落とし込まれてる現在の状況はちと、軽いよなあ。そういうカラーの作品なんでしょうな、多分。一応子猫丸さんがそういう昏い精神的影を利用されてるようですが、ね。あと神木さんとリンさんとの会話シーンはちょっとテンプレがキツくて背中かゆくなりかけた。もう少しヒネってちょうだい。


精神的な影と言えばユキオさんがちょとアヤシゲではありますね。あのアザの増殖絵は悪魔に魅入られたかな?


作画的には今回、ちょっと面白いテイストの絵が多くて楽しかった。特にAパート。審問の場に踊りこむアマイモンさんのアクションとかもエエが、それに気付いてツイと振り返るメフィストさんとか、そういう人物の動かし方がザックリとした風情があってとても良し。作監江畑諒真の名前アリ。…でも、こういう絵が好かんファンもいそうではあるなあ。普段と雰囲気が違うしね。