花咲くいろは/カイジ

花咲くいろは・19話。文化祭でゴーである。以前は割と孤立していたので(まああんましそれを気にしてるようでもないが)共同作業にワクテカしているオハナさん、クールに無視しようとしたらトオルちゃんが来るらしいので乗り気になったミンコさん、あまりクラスが盛り上がっておらず状況に流され気味なナコさん。三者三様のお嬢さんたちとクラスであるが、ミンコさんの「オムライス」発言で急転直下。不穏な空気が流れ始める人間関係…というお話。


お話にアニメ/マンガ的なテンプレ構造の要素が濃くないので、どの辺に話が流れてゆくか予測しにくいのが面白い。それは同時にちょっとしたリアリティの雰囲気を出す効果もある(雰囲気、ね。必ずしも現実世界の様相に合致しているという必要は無い)。今回で言えば上記のオムライス事件、「本気でやる以上はまずいもの出すわけにはいかない」と突っ張るミンコさんと「好きな人にオムライスを出すことの何が悪い」と泣くクラスメイトの関係性ですな。ミンコさんのキャラと行動は「いやなにもそこまで」とは思うが(そして「まあみんちならそうも言うだろうな」と思うが)、こういう…一見本質的でないような意識のズレ、それがドラマを動かしてゆくという流れがリアルな雰囲気。あるよね、こういうことも。ワシはモテず男子だから「ほぼ同じような経験」はないけどさ、それはそれとして。


ミンコさんのゴタゴタとナコさんのモヤモヤ、ちょいと離れた地点にあるこの二つの要素がどう関わってくるか。フムン、次回待ち。あとはその、豆ジイの息子さんとやらがミョーに気にかかる…。同じ顔の人が出てきたらどうしよう。いやどうもしなけど。


逆境無頼カイジ 破戒録篇・18話。先週ほぼ1話分を外部状況の説明に置き、さて本編再開である。とは言えあまり戦況は芳しくない様子、入り口のゲートにことごとく玉をはじかれているカイジさん。無駄なことだと嘲笑する一条さんを尻目に打ち続ける彼であるが…とうとうそのゲートは開く。それもヤケに物理的な形でな! というお話。


おっちゃんの破壊行為を伏線として、要するに部品のすり替えで状況を打破したということなんだけど…まあね、本作の真骨頂はその後の会話だよな。打ち始めたら介入はしないという規則をたてに取りつつ、いけしゃあしゃあとしらばっくれるカイジさんの演技。されどなりふり構わず強権発動でチャラにしようとする一条さんに、ここぞというタイミングで介入してくる兵藤会長。この辺の「勝負論理」のノリが福本作品だ。あいかわらずどいつもこいつも性格が悪い! 素晴らしい!


さて、第二関門も突破してクルーン勝負。これに関する伏線も張ってはあるのだが…アニメではどういう演出でいくのかしら。できるだけ大仰かつバカバカしくやった方がエエ、かもしれんな。