ファイアボール

ファイアボール チャーミング・最終話。お嬢さまは舞踏会を行い、おでこネクタイの従者と花見をし、夢の花に囲まれて眠りにつく。次に目覚めたときには彼女からいささかの思い出…記憶(ゲデヒトニス)は失われているかもしれないが、まあその代わりにサンチョパンサとかクセルクセスとかシシカバブーとかを得ているのであり、お嬢様はお嬢様であるので問題は無い。それでは滅び行く世界よ、しばしの間失礼するとしよう。ああ、小さな電気は消さないで。


燃え盛り収縮する四季の無い世界だの九人の賢者でケチャやるだの、最終回だけあって今までにも増してディテイルの多い…それこそ巨大な要素の「露頭」だらけのお話であり、深読みしようと思えばいくらでもできそうなんだけど…まあこの、破滅の中にあって淡々と希望を語るお嬢様と従者の会話、そんな雰囲気を味わうだけで割と気持ちよい。投げっぱなしは投げっぱなしなのだけれど、ちゃんと未来(第1シーズン)につながる断片がちりばめられてんのでサーヴィス感は満載である。てことで、この作品に求められるものは大概盛り込んであったのではなかろうか。いや正直この作品に何を期待すりゃエエのか今ひとつ判んないままなのではあるが。


とまれ、堪能いたしました。このまま終わるのももったいないので映画版でもひとつ。壮大に5分の超大作で。キャプテンレジナルド主演で。はいげんきですありがとう。