奇声ラッシュ

●小さいころよりの訓練によってビックリするときっちりヘンな叫び声が出るようになっている。全くもって必要性の感じられない鍛錬であるが、できるようになればなったでバカくさくて面白い。…何でこんな訓練したんだっけ。多分「そういう妙なキャラ付けしたら面白いんと違うか」とか痛いこと考えてたんだろうな、ガキの頃のワシは。


そうでなくてもまあ、人間ってばビックリした時に何がしか声を上げるものだけど…これって進化上不利じゃないかなー、と思った。例えば恐ろしい捕食者から身を隠しているとして、側の枯葉がカサと鳴ったからって「うひょう」とか叫んだらワシ死んじゃうじゃないか。何やねんこの能力は、と文句言ったら知己に「それで貴様が犠牲になることによって、我々群れの他の個体は助かるのだ」と言われた。あー、ねー。そうか。最初に襲われた者が警報器となって群れの生存を確保し、かつドンくさい個体も淘汰できるという一石二鳥。ねー…。


ドンくさい者に(ある程度)寛容な社会になって良かったっすよ。うん。