何かがきっと待っているらしい

●こないだは残務、ウチの駅にたどり着いたら22時。もー帰ってメシ喰って寝る程度しかやることないなあ、と思いつつ駅前の繁華街(ってほど繁華じゃないが)を通っていると、複数の子供の声がわいわいと聞こえる。もう10時でっせ、ぼっちゃんじょうちゃんはおねむの時間でっせ、などと何気なく歓声を聞いてたら、そのうち声を揃えてお歌を歌いだした。そのタイトルが「ひょっこりひょうたん島」だ。


またずいぶんとシヴいチョイスやな。あの子たちの平均年齢が五十デコボコとも思いづらいので、再放送かなんかやってたんだろうか。結構正確に歌ってるとこみると、あるいは幼稚園だか何だかで習ったのかもしれない。


もうそろそろ酔っ払いもふらつき出してるような時間帯、そんな商店街に聞こえるひょうたん島の歌。そういやおもひでぽろぽろはこの曲をフィーチャーしてたっけ、あとよみがえる空もそうだった。双方ともに落ち込んだ状況でぐいと顔を上げるために流れる曲だった。いや、今は別にワシ、特段に落ち込むようなアレは無いんですが…それでもまあ、あのサビんところをつぶやいてるとやっぱ、元気は出るわな。苦しいこともあるだろさ、悲しいこともあるだろさ、だけど僕らはくじけない泣くのはいやだ笑っちゃおう、進め。


…ウチに帰り着いて、なんかこう、やり遂げた雰囲気になってんのはなんでなんだぜ? いいやもう、ってんで酒呑んで寝た。おしまい。