ストライク/学園黙示録

ストライクウィッチーズ2・10話。ゲストキャラ、ハンナ・マルセイユさん登場の巻。元ネタそのままに映画俳優的な人気と鼻っ柱の強さと、そして当然ながらわがまま性格の持ち主である。軍上層部のプロパガンダ、客寄せパンダとしてのレッテルにも自覚的であるが、アフリカ戦線の戦友たちのプラスになるならば、と割り切っているエエヤツ性質もあり。競争心激しく独立独歩なハンナさんは、同郷のお二人とはあまりソリが合わない。かたやエーカゲンのハルトマン・こなたカタブツのバルクホルンとなればしょっがないね。イェーガーさんとならば馬が合うかもね。本編でも無邪気なちちくらべしてたしね。


それでもハルトマンさんのノベタラーっとしたキャラとはあまり角を立てずに会話もできたのだが、いかんせんハンナさんの競争意欲にはちっとも乗ってくれない。そこで効いてくる「バルクホルンさんへのサイン」というプライズであり、ここにお二人の撃墜数レースが開始される。…てことで、今回もネウロイさんは単なる舞台装置扱いですな。各国精鋭の大艦隊とか仮想戦記定番の伊四〇〇とかもほとんど意味を成していないけど、まァこれはプロパガンダ映像に必要な要素だったんだろうな。


そんなネウロイ戦とともに、その後の実弾使った物騒なマルセイユ/ハルトマン一騎打ちもかなり気合入った戦闘シーンでなかなかおもろかった。空戦技術の応酬の末お互い弾切れで引き分けというのはアリなオチだけど、つい「お? これからベアナックルで肉弾戦か?」とか思っちゃったよ。紅の豚的なアレでさ。あと一貫して胡散臭く描かれている軍上層部だが、何故か中田譲治石塚運昇という豪華なキャスティングなのが謎。その割にすげえ地味なキャラデザインだしさ。妙なとこでカネ使ってるなあ。


学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD・10話。何とかたどり着いた高木さんちではあるが、そこは巨大かつ強固なコミュニティである。確かにここに居ればある程度のサバイバビリティはあるだろうけれど…というね。平野さんのアイデンティティを巡る小競り合いをキッカケに、主人公パーティはそこからの独立を図るワケだ。…バウンティ号の叛乱は映画であったなあ。ワシ見てませんけどね。


んでもってその、高木さんのご実家というのがですね、まァ劇中では直接の言及は無いものの(原作マンガではあるんかね?)、ちょっと古風な右翼団体さんなのである。古風ってのはつまり、厳格で軍隊的で頼りになって正義を決めるのである。…作者さん好きねえ、こういうの。その上パパが中田譲治でママが榊原良子ですわ。某ヘルシングコンビっすわ。こらコエーわな! そんじょそこらのゾンビ風情じゃ勝てる目も見えんこの高木ご両親に、助け舟入りとは言え最後まで抗弁抵抗した平野コータさん(ヘルシングつながり)は流石。「銃がないと元通りにされてしまう!」という台詞は良かった。彼らしい、またこの動転の場に相応しい単語のチョイスだと思う。


しまらく物語から離れていた紫藤先生ご一行は次週の登場。どうやらバスの中は乱交えろえろ状態のようで、いやあホンマ期待を裏切らないお人である。セオリーならば色々と手を尽くし抵抗した後で無様に死んでしまいそうですけど、さあてね。…あと毒島先輩は和装が色っぽくてよろしいが、高校生であの抜き衣紋が似合うってのは大概やぞ。ヤった後ならしょうがないっすか! そっすか!