けいおん/ハガレン

けいおん!!・10話。さわちゃん先生の謎の行動と謎の相方。スワ恋人か結婚か、などと勝手に盛り上がる軽音部員さんたちの妄想は(当然ながら)ハズレであり、浅川悠声の旧い知己、まァその、さわちゃんが隠蔽したかった過去でありまして、という。てことで、高校時代の黒歴史「DEATHDEVIL」のお話である。


今はおしとやかなオトナのセンセイとして通っているさわちゃんが、その本性をさらけ出しちゃうに至るキッカケがユイさんでした、ってのはまあ、判るなあ。デスデヴィルなんてなゴリンゴリンな雰囲気とは対極のキャラですもんね。…多分、こういうのに一番ノリノリで適応しちゃうのはムギさんだろうな。


屋台のおでん屋さんにての会話シーン。浅川のノリちゃんさんにギー太を貸して、返してもらってからちょっと爪弾く。一連の流れにおいての二人の会話とその間と表情の微妙な演出がこの作品…京アニらしいな、と思ったり。あとさわちゃんの焼けぼっくいに火がついた(ちと不適当な表現)シチュエーションが、モロにド演歌なノリだったのも面白かった。ヘンテコだけど妙に説得力がある。


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・61話。五千万の死都は真理/神への扉となるが、お父んの周到なシコミによってチャラにさせられる。結局全ての生命が元に戻るっちう展開はちょいと都合よすぎる気もする…っちうか、折角の大カタストロフィだし、もっともっとクッサくてオーバーな破壊喪失演出を見せといたら良かったんと違うかな、ってな気もした。前回の扉開放シーケンスもそうだけど、ちょっとだけ軽い気がしたのよね。


次々と退場してゆくホムンクルスたちの中にあって、ラースさんの死は何か、ひときわ威厳と迫力がありましたな。最後まで小物化せず戦って死ぬ辺り優遇されてんな、って感じ。死に顔見たグリードの「満ち足りた顔しやがって、腹が立つ」ってのは一種の賛辞じゃよね。一方同じく今回退場のプライドさんですが、どっちかっつーとプライドさんよりもまさかのキンブリーさんの見せ場っちう感じでしたな。すっかり忘れてましたが、この期に及んであのガチで粘着質な慇懃無礼さを捨ててない、どころかさらに強化されてるのが素晴らしい。エエ退場シーンやったなあ。


当初の計画から逸脱してゆくも、未だ強大な力もて地上に顕現する家弓の人。でもまあ、これで「ラスボスの段階的計画縮小モード」のパターンに入ったかな。まだまだドンデンはあるだろうけど、ね。…あと、ラースとスカーのバトルシーンがホンマに「渾身の力で叩きのめす!」っちう勢いがあって、引き続きよろしかった。この二人のバトルは毎度気合入れて描かれてるよね。そら描線もガチャになろうというものだ。