デュラララ/おお振り

デュラララ!!・18話。マサオミさんの旧い世界と過去が彼を追い詰め、行動を規制する。過去とは神であり、それから逃げることはできない…とはイザヤさんの言葉であるが、これは言葉と言うよりは一種の「呪」に近いものですよな。マサオミさんを、黄巾賊を、あるいはその他諸々のものどもを思うが侭にコマとして動かすイザヤさんの望みは…多分、その狂乱状態そのものなのだろう。


はたから見ればキレイにイザヤさんの掌の上にあるマサオミさんとその一派なのだけれど、なまじ行動力と人間性があるもんで状況を俯瞰したりできず、物差しで引いたように転がり落ちてゆくマサオミさんが実に、素直ではある。自分たちの組織をあくまで「ガキのやること」として位置づけている彼の分別はなかなかに高い。それだけに、その上部や外部からの力には弱いのも事実でして…ね。


この街を不安定化させることに精力を傾けるイザヤさんは楽しそうですな。彼の計画や行動は今んところことごとく奏功しているのだけれど…さて、その彼の思惑外にあるJOKERってのは何でしょうね。セルティさんかシズオさんか、あるいはひょっとして竜ヶ峰きゅんでしょうか。


おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜・7話。幕間、三橋さんと阿部さんの問題の巻…って、幕間扱いしちゃ今回あっちう間に負けちゃった相手校さんに失礼っすかね。でもしょっがねっすよね。うん。てことで、その邯鄲の試合は美丞のロカさんたちに分析されるのである。うーん、ここまで深く細かく分析するのねえ、って毎度々々言ってますけどさ。高校野球ってスゲエな。


そして今回も繰り返される、三橋さんの依存体質と阿部さんの「俺はずっとキャッチャーやる!」という台詞。ふうむ、ここまで念を押されると、次の試合はマジでめんどくさいことになりそうだな。阿部お父んが心配するように、ひょんなことから互いの感情がズレっちゃうのか? それをロカさんに利用されちゃうのか? あるいは。


あとはまあ、幕間ならではの試合以外の周囲風景が面白い。あの三橋さんが家族相手ならばすんげえ活発だったり、ゴツゴツとしたコミュニケーションがいかにもそれらしい阿部さんの家族も楽しかったり、よろしいな。