ヒーローマン/デュラララ/おお振り

●HEROMAN・2話。遊星人襲来にしてエイリアンズアタックである。ヒーローマンという大きな力を所持することに戸惑っていたジョーイ少年は、この危機的状況に己の存在価値を見出すワケだ。いや、まだ多少その場のノリっぽい所もあるだろうけれど、最初の一歩としては充分ではないかな。…しかしアレやね、力におぼれたり振り回されたり、っちうエピソードが早速入ってくるかと思ったけど、案外素直に割り切りましたね。見た目どおりなかなか素直な少年では、ある。そういうのはこれから先、でしょうか。


引き続きヒーローマンのアクションが印象的だ。一撃の重さが顕著なその動きは、今時のアメコミヒーロー/日本メカ、双方の王道とはちと外れた雰囲気がしてよろしい。むしろ、音声命令でのバトルっちうのは鉄人28号とかが近いよな。そうなるとあの重い打撃ぶりも判る…ってのは関係ないか。


青と白の実に米国西海岸な風景で、とっても日本アニメっぽい絵柄が動いてるってのはやっぱ何か面白いな。これ当然米国とかでも展開するんじゃろ? どうなんかね、やっぱオリエンタルな雰囲気とか感じたりするかねアッチの人は。あと、悪い宇宙人となるとそのまんまゴキブリってのも米国風だなーとか思った。BEMってのは虫とかゴキとかのイメージが強いんですよ、という話はメンインブラックの時に聞いたんだったか。アレのラスボスもゴキでしたな。


何となく今急に、ムテキングという単語が頭をかすめた。あんま関係ないっすね。でもとりあえず、そのうちリナさんも「ヒロインマン」ちうロボをあやつる回とかあったりしませんか。ヒロインマンって何だ。デビルマンレディみたいなもんか。


デュラララ!!・13話。新章突入ってとこですか、前回までのゴタゴタは一旦区切りもついて、切り裂き魔というシロモノの登場でご機嫌を伺うお話である。それに伴い…いやスジの上ではまだ伴ってるってワケじゃないが、新キャラやら久しぶりの人やらで何となく雰囲気も新たしい。


まずは大塚明夫のお父さん。設定からしてどうも胡散臭く、この作品においてすら面倒な性格をしてそうなキャラではある。…ガスマスク被っての登場とかチンピラ相手にして普通にセルティさんの威を借ってたりとか、ギャグメイキングな要素も無いではなさそうですけどね。多分、実際に話したらめんどくさい人だろうなあ。バケモノ相手とは言え女性の体切り刻むに抵抗の無いお方ですしなあ。


そしてもう一人、満を持して登場の藤原啓治さんである。怪異だろうが超絶技巧バイクだろうが、そんなん知ったこっちゃねェとばかりに強烈な視野狭窄っぷりを自らに課している、なんかカッチョエエ人。「バケモノ風情が交機をナメるな」ときたもんだ。こんなんに相対して心底怖がってるセルティさんがやっぱ、かわいい。ヘンなの。


おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜・2話。敵情視察ののち作戦会議の西浦さんご一党である。敵の崎玉は「10割バッター」の1年キャッチャーが目玉のチームであり、その他いろいろ懸念や問題はあるにしても、この強打者を攻略せんことには始まらない。…ならばコイツをガッツリ攻略すれば、コールドに持ってくとかそういう世界も見えてこねェ? というまあ、主人公チームがマジメに立てる作戦とは思えないお話に流れてゆくのである。


ちゃんと理由があるにせよ、慢心とか何とかのレヴェルを離れた上でコールド戦法を提案してくる阿部さんもすげえが、それにガッと乗ってくるモモカンさんも大した監督である。無論そのまま素直に試合が運ぶとも思えないが、んー…これは面白いねえ。敵チームベンチの雰囲気を揺さぶる作戦とか何とか、微妙に「黒い」のがなんかよし。敵の崎玉が上記の如く一点突破型のチームなので、そういうお話に持ってけるってこったろうな。


その10割一年生さんのキャラも、これまた面白かったりした。この作品としてはちょいと異質な、オーバーアクションと単純性を持ったお人なのね。何かあればすぐ泣き、すぐ立ち直り、すぐホームランを打つ、という。レギュラー含めた他のキャラの「立たせ方」と雰囲気が違う感じ。それだけによく映える、ってとこはありますな。